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ロジャーとライナス。
- 2008/04/01(Tue) -
Catnip Dynamite

Catnip Dynamite - Roger joseph Manning Jr.

ジェリーフィッシュの名作「Spilt Milk」後、クラゲ頭脳の片割れのアンディ・スターマーはその作品の過剰プロデュースっぷりを後悔しつつ、グループ崩壊後、プロデュース業へと転進することになったわけだが、それから13年もの月日が流れた2006年に、もう1つの片割れ、ロジャー・マニングが初のソロアルバムをリリースし、その中で我々は、あのマジカルでメルヘンなクラゲサウンドの大きな鍵を握ってしたのは、実はアンディではなく、ロジャーその人であったことを初めて実感したのである。

そして、その続編とも言える2作目がこれ。実際、作品は前作の延長線上であり、前作よりもさらに緻密に考え抜かれ、さらに過剰なサウンドプロデュースにすることによって、よりかちっと鮮明なポップワールドをたった一人で作り上げてしまっている。この、こいつアホだ!<笑>と思わせるほどのやりたい放題の過剰さは、明らかに聴き手の好みを分けるような気がするわけだけど<笑>、まぁね、この重厚すぎるサウンド感覚がこの人のトレードマークであるし、このポップミュージックの歴史の総決算的なものにさくっと、エレガントにまとめ上げてしまうのは、もうさすがと言うしかない。入っている情報量の多さがすごすぎて、自分の中では消化できてない部分がかなりあるものの、こういうものを好むファンにとっては、容易にこの作品を「傑作」と太鼓判をいくつも押すことができると思う。

自分の所感を述べれば、今回も大スペクタクルポップ絵巻でありながら、前作に比べて、よりロックな意識が高く、その表現によってアルバム自体はよりタイトで、より攻めの印象を受けさせた。正直、聴く前に望んでた作風とは少し違ったので、今回は前作ほど心を動かされて、わんわん泣いてしまうものはなくて、ずっと普通に冷静に聴けてしまって、ちょっとそこが残念だったのだけど。もうちょっと単純にホンワカして、キュンとくるかわいらしい感じももっとたくさん欲しかったかな。甘酸っぱい感じの。内容が全部計算づくで緻密すぎるゆえに、なんだかカッコ良く仕上げすぎてる感じはある。でも、やっぱりこの人すごいや、っていうイメージはそのままっていう感じでした。


Attractive Singles


Attractive Singles - Linus Of Hollywood

最近は、木村カエラのシングル曲「Magic Music」とかパフィーとかへの楽曲提供でも話題を届けてるライナス。かわいらしくて、甘酸っぱいという意味では、こっちはもう大満足すぎるほど満足。過去に聴いた名曲だらけのベスト盤だけど。19曲もあっても、1枚の尺は50分。聴きやすさ全開、これだからポップミュージック万歳。

ボーナストラックがいくつか入ってて、単純に未発表の楽曲だけではなく、アルバムの始まりを告げる短い素敵なオープニングトラックや、終盤に「これからボーナストラックだよー!」っていうインターバルのトラックとか<笑>、加えられたライナスらしい可愛い演出があって、もう素敵過ぎ。思わずぎゅーっと抱きしめたくなる。

ベスト盤だし、聴かなくてもいいやと思ってるファンも、ちゃんと手に入れて聴いたほうが良いと思う。過去の楽曲はリマスターされてます。もちろん良い曲だらけなので、初心者にも超オススメ。どうせなら「Magic Music」のセルフカバーもボーナストラックにあったらもっと面白かったけど。
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