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Summer Sonic 07
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- 2007/08/12(Sun) -
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以前触れたように、今年は12日の2日目のみ参加してまいりました。いつも2日間なので、それに比べて、あっという間に終わったという感じではあったのですけど、それにしても暑かった。特に今年は例年と違い、ほとんど外で動いていたので、服装もTシャツに短パン、ビーチサンダルという超軽装スタイルに頭にはいつもタオルを被った状態、日焼け止めクリームも必須で、1本使い切るくらいの勢いで塗りたぐっていたという。また随分飲料メーカーには貢ぎましたよね。250円の500mlを10本くらいは買ってました。あまりに暑いからビールを飲んでる余裕より、水分確保のほうが重要で、こんなにビールを飲まなかったサマーソニックも珍しかった。
*Triceratops(Beach) 定刻通り来たので、マリンのジ・エネミーと迷いつつ、アイランドステージのオーシャンレーンを観ようかと思っていたのだけど、マリン前で入場手続きをした後で、去年ビーチの傍にあったそのステージがメッセの方へ移動していたことがその時になって発覚。ああ、もういいや、行くのめんどくさい。とりあえず男は黙って海に出ろってことだな(?)、とビーチへ。ビーチに着いて確信したのは、やっぱビーチサンダルで来て正解。で、そこに待ってたのが、トライセラトップス。「サマーソニック、7年ぶりなんです。」というMCに、7年前のサマソニを急に思い出す。ああ、富士急ねぇ、出てた出てた、その演奏をBGMに座って、ご飯食べてた。もう10年のキャリアがあるせいか、ライブの仕切りはとても上手かった。どっかのCMで聴いたようなわかりやすい有名曲をやったり、ファンク調の楽曲からジャムに突入して、演奏でオーディエンスを沸かせたり、曲中でオーディエンスとコール&レスポンスを図ってみたり。コンパクトなショウながらも、すごく楽しませてもらった。 *Rooney(Marine) ほんとはこの後、ポリフォニック・スプリーを観にメッセに行きたかったのだけど、直前追加発表でこのルーニーが決まってしまったため、また厳しい決断を迫られることに。ポリさんたちは絶対観たいと思うと同時に、このルーニーもすんごい観たい。結局こういう時って、どう選ぶかって、移動のしやすさだったり、次に観たいショウとの時間だったりするんですよね。しかし、ポリフォニック・スプリーを観なかったというのは、今回のサマーソニックにおいての最大の心残りだったということは言うまでのないことで。それを考えると、ほんと愚かな気分になるね。・・・で、選ばれたルーニー。やっぱ彼らは1枚目も、2枚目の新譜も良い楽曲が多いことを再確認する。メロディがすごく良い。そして彼らがカリフォルニアのバンドで、そんな彼らがウェストコーストなポップ感覚とサウンド感覚を鳴らすということ。ギターが思ってたよりもっと伝統的で古臭い70年代的なギタースタイルだったのが興味深かったけど、しかし、そのウェストコースト感覚にそんな昔のレトロ感覚をまぶすのもまたカリフォルニアの良い意味でのレイドバックした独特の感覚をさらに引き出してて良いだよなぁ、と深く納得。そこが好きなのさ。 *The Holloways(Beach) この日、一番楽しいライブだったかもしれない。観ていた周りの人がライブ終了後に、「ロケーションの勝利だな。」と言っていたけど、それも納得。海のそばのビーチで、彼らが鳴らす軽快でからっとしたテムズビートと突き抜けたポップネスはこのビーチステージにおいて、最大に生きていた。ただ、一つ欠点があるとすれば、それは大勢が砂の上で踊って、動き回ってるため、空中に砂塵が舞い上がりまくっていて、コンタクトをしている身としては少々辛かったことでしょうか(苦笑)。しかし、もうこれって良いライブの感想を書くたびのお決まりの言葉でもあるんだけど、良い曲やその支持を受けている曲、また馴染みやすく、ノリの良い曲をたくさん持ってるバンドのライブは無敵、ってことで。このバンドも、まだデビュー作しか出ていない新人でありながら、次々にヒットソングのような楽曲が飛び出していて、それらが始まる度に好反応、歓声が上がっていたっていうのは、もうそれだけで勝利が約束されたようなもの。あとはみんなひたすら笑いながら、各々で踊りに興じているっていう。ショウの時間がそんなに長くなかったのが惜しまれる。 *Bright Eyes(Sonic) 今回、メンバー総勢13人もの「楽団」を引き連れてきたコナー・オバースト。うち6人がストリングス部隊。さらに特徴的だったのは女性のパーカッショニストがいて、時にはその彼女もドラムも叩くため、セット自体はダブルドラムなセット。全員白服の正装で、ポリフォニック・スプリーを思わせた。もうほんとこのバンドのライブは素晴らしかった。この日のベストライブは迷わずこのバンド。コナー・オバーストはものすごいカリスマだった。彼は楽団の指揮者のように振る舞い、バンドの演奏を引き連れて、歌を真ん中で歌う。圧巻だったのは、「Hot Knives」時に突然予想外にも演奏中のバンドを止めさせ、何かドラムに?指示し、直後パンチインしてまた始めるという、あまりにかっこ良すぎな場面。あまりにショッキングでかっこ良すぎなので、久しぶりに鳥肌が立った。そして最後の曲の終わりのほうになると、バンドの一人一人の場所にコナーは全員巡って、頬にキスしたり、ハグをしたり・・・。何かそれもすごく素敵な、温かい場面だったので、なんか感動して泣けてきてしまって。これでポリフォニック・スプリーの穴は埋まったような感じがした。 *Manic Street Preachers(Marine) この日のマニックスは間違いなくギターロックバンドだった。いきなり「You Love Us」から始まり、今まで観たことがなかったほどに、ものすごいギターの音圧で、オーディエンスに襲い掛かってくる。これが新譜以降できっと示したかった「重厚なサウンドを持ったギターバンドへの回帰」であり、またこれがブリットポップ以前からも存在し続けるマニックスの一つの原点である、ということがここで再確認されるのは容易なことだった。もちろん、昔に比べたら、圧倒的な貫禄を身につけて。そしてジェームスの訛りのきつい英語のMCからスタートするヒットソング、アンセムの数々に観客は酔いしれる。それらは新譜の背景となった自らの作品「Everything Must Go」からのタイトル曲や「A Design For Life」なども当然含まれる。セットリストは新譜中心にせずに、満遍なく演奏される形となり、マニックスがいかに素晴らしいウェールズの、偉大なロックバンドであるかというのを真っ当に証明して見せたものになった。もちろん、それはオーディエンスが観たかったものときちんと一致していた。 *Sean Lennon(Beach) このぐらいの時間(18時)になると、夕暮れ時で浜辺の風も気持ち良く、暑さから疲れた体をぐっと癒すものになってきた。そこで登場してきたのが、ジョン・レノンとヨーコ・オノとの間に生まれたたった一人の愛息、ショーン・レノン。まぁ、実際はもう毛むくじゃらのオッサンなのですけど(笑)、でも、これがあの・・・って思うとなんかね。これって例えば長嶋一茂を見るようなもんか?と想像するも、まぁ違うよな、と(笑)。そんなショーンさんは出てくるなり、しんみりと「あー、綺麗ですね。すごく気持ちよくて。」などと日本語を結構普通にお話になるので、オーディエンスとのコミュニケーションが上手く流れてる感じで。「あー、僕は仮面ライダー好きですよ。・・・あ、ウルトラマンも好きですよ。ウルトラマンタロウって知ってますか?僕、名前タロウで一緒なんですよ。僕、ショーン・タロウ・オノ・レノンっていうから。」とか言いながら、普通の会話を。横文字の単語や外国人名もあえて英語発音でなく、日本語発音を気にしつつ、話そうとする姿勢が微笑ましかった(笑)。ライブの方は、もっとただ淡々と自分の曲を演奏していくのかと思いきや、意外に途中で原曲から外れてしばらくジャムをしたりする仕草もあったりして、随分とフレキシブルさを問われるバンド演奏になっていました。最後にはTレックスの曲のカバーをして、またジャムに突入していたりしていたしね。とにかく彼のライブは、バンドの音楽のムードとショーンの歌声が夕焼けやその時間のビーチのムードと同調して心地良く流れていたのが印象的で、そこでみんなまったり癒されてました。そこがポイントだった。まぁ、主催者側のブッキングがそれを狙っていたのは間違いないね。 *Yanokami(矢野顕子+レイ・ハラカミ)(Beach) 夕暮れの海の美しさを堪能した後、何を観ようかと迷った挙句、矢野さんを観ようと。かといって、そんなにじっくり最後までじっくり観るつもりもなかったんですけど、でもやっぱりあの人のステージを観てしまったら、どんどん引き込まれてしまって。凛と響き渡り、自由に舞う彼女の素直な歌声を透明感のあるピアノの音と一緒に聴くと、とてもあったかくて、何かに優しく包まれた感じで、そしてそんな空気に何だかきゅんと恋に落ちてしまう、そんな不思議な感じで。たまに絵とかで、そういう恋に落ちてしまう感覚に陥る絵って見たりすることもあるけど、音楽ではこういう風なのはあんまり意外にないんですよね。それが彼女の圧倒的な個性というべきか。矢野さんはMCでも歌を歌ってる時と同様、柔らかい口調で、とっても優しいお母さんみたいな話をされる方で、表現しつくせないほどのすごくチャーミングな女性。そんな彼女のステージを観られてすごくうれしくて、良かったです。そして、それにさらに華を添えるサンプラー電子音の使い手のハラカミさんの装飾も、矢野さんの世界にはすごく合ってて、透明感のあるサウンドと上手く流れていくビート展開が絶妙。お二人自身はポジ派ネガ派の対極にあるパーソナリティ同士っておっしゃっていましたが、音楽では見事融合してました。また日の暮れたビーチっていう環境がぐっとムードを盛り上げましたね。 *Arctic Monkeys(Marine) これは観たといっても、最後の2曲だけに間に合ったという感じ。まだ2枚しかアルバムの出ていない新人バンドがいきなりサマーソニックのスタジアムでの大トリということもあって、主催者側としてもチャレンジで、良くも悪くも大きな話題性を振りまいていたわけですが、実際は例年のこの場面にしてはやはり勢いはなかったですね。例えば、オーディエンスの数を見ても、ガンズやレディオヘッドの時に比べたら、その差は歴然で、こんなにスタジアムのスタンドががらがらだったのを観たのも初めてっていうか。失礼な言い方になってしまうかもしれないけど、ナイン・インチ・ネイルズでももっとずっと埋まってたから、やはりまだ早かったかなぁ、という印象は否めず。裏はオフスプリングだったわけだし。だからといって彼らが悪いっていうわけでもなく、彼ら自身は一生懸命奮闘しておりました。僕が観ていた2曲の中でもミスタッチなんかもちらほらあって、演奏力としてはまだまだ未熟でしたが、もう少しゆっくり温かく見守る必要はあるかなぁという感じでした。彼らが披露するアイディアは良いものが多いし、また先の将来性は高いと思いますので。 |
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