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だいぶ成熟。
- 2007/07/27(Fri) -
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Our Earthly Pleasures - Maximo Parkスタジオライブ

英国ニューキャッスルの5人組の2年ぶり2作目。

全くロックミュージックとは縁のなかった、エレクトリックミュージックを主体としたレーベルのワープ・レコーズが初めてロックバンドと契約したのが当時新人のこのバンドで、周囲を驚かせたわけだけど、その後、フランツ・フェルディナンドやフューチャーヘッズらのヒットに続き、このバンドも、ぴっちり横分けのフロントマン、ポールスミスの個性的なルックスとパフォーマンスの話題性などからの人気も重なって、リリースされたデビュー作は英国アルバムチャートの15位にランクイン。結果的には世界で50万枚のセールスを上げた模様。さらにはリリース同年のマーキュリー・アワードにもノミネートされるという公の評価も得た。

そして今回、エコバニ、ピクシーズ、フー・ファイターズ、フィーダー、ジミー・イート・ワールドなどの作品を手がけていた有名英国人プロデューサーのギル・ノートンを迎えて、制作された2作目。アルバムはリリースされてからは、本国アルバムチャートで2位にランクインしたらしく、なかなか世間の食いつきの反応は良かったみたいで。

今回の作品では、嬉しいことに前作時に自分が書いた不満が大分解消されていた。バンドのステップアップに比例して、全体的に骨太なロック気質になり、内容もより成熟したものに。そこが端的に説明できるこのアルバムのイメージだろう。

楽曲内容としては、XTCのようなポップでひねくれたとこや、ニューウェーブとパンクを掛け合わせたような基本路線は今回も前作とそれほど大きな相違はないものと思う。つまり延長線上といって良い。ただ、一方で成熟さを目指したとこで前作から失った部分もあり、特にこの作品で顕著なのが、奇天烈な楽曲展開やそこで生まれたフックを起点に、狙ったかのようにがーっと畳み掛ける場面が減ったことによる性急さや焦燥感が減退していて、他の人の感想を読むと、聴いた印象としてそこが1つの評価の分かれ目になっていることもあるみたいだ。

しかし、破天荒な楽曲展開と性急さが生むポップカオスを並べたて、一枚のアルバムを乗り切っていた前作に比べると、今回は彼ららしい基本的なスタンスを持ちつつも、奇をてらったフックばかりではなく、真っ当に良いメロディを楽曲にきちんと配備するということにもっと視点を向けたことによる、ごく普通の聴かせどころがもっと増えたという意味では、かなり前向きに作品を心地良いものにしているし、それを高く評価できるアルバムになっていると思う。以前に比べたら、もっとバランスの良いアルバムになって、より良いものに仕上がった実感がある。

最初はあの独特なキャラクターと曲の奇天烈さが目立ち、興味本位や面白さが先行していたということもあったが、それだけではないユニークさと充実感をこの作品で証明したと思う。これを聴いたら、次が楽しみになった。次はさらに幅を求められ、より成熟した、本当の勝負作になるとは思うけど、このままの彼らならその期待に応えてしまうだろう。
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