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もうとっくにB級域は超えてる。
- 2007/11/30(Fri) -
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The Else -They Might Be Giants

ニューヨーク出身ポップロックデュオの3年ぶり新作。

ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツは、82年の結成以来、この25年もの間に12枚のアルバム作品、6枚のライブアルバム、25枚ものEPやシングルをリリースをしているベテランさんです。彼らはそれほど大ヒットには恵まれていませんが、常にユーモアと的を得た無駄のないポップロックを演じることによって、熱心なファンから根強い支持を受けています。2002年のグラミー賞では「Best Song Written for a Motion Picture, Television or Other Visual Media」を獲得。

また、彼らはオルタナティブロック分野だけでなく、子供向けの音楽アルバムにも熱心に取り組んでいて、2002年の9作目の作品「No!」では、ビルボードの子供向け音楽チャートで1位を獲得。2005年には、ディズニーと組んで、「Here Come The Abc's」という、楽しくアルファベットを学べる音楽CD+アニメDVDを発売。来年の2月にはその第2弾として、「Here Come The 123's」という楽しく数字のお勉強が出来るCD&DVDをリリースするという。対象年齢は3歳から5歳のキッズとのこと(笑)。

最近のデジタルメディアの急成長により、ここに来て、音楽アルバムのリリース形態も様変わりするようになりました。「デジタルリリース(オンライン上でのダウンロードリリース)」と「フィジカルリリース(CDなどによる形あるメディアでのリリース)」という言葉も今では一般的になってきました。この作品もi tunesでのダウンロード販売により、一般のフィジカルリリースより2ヶ月も早い形で作品が発表されていました。この先、こういうことがもっと頻繁に起こるのでしょう。

今回の作品は、これまでの彼らの作品に比較すると、冒険的な作風で、作品のプロデューサーもデヴィッド・ボウイを手がけたパット・ディレットに、ベックやビースティー・ボーイズを手がけたことで知られるプロデュースチーム、ダスト・ブラザーズが手がけていて、彼らにとってさらなる意欲作だったことが伺えます。実際サウンドも聴いていても、打ち込みサウンドを使ったとこがやはりこのアルバムの大きな売りとしてあって、彼らのアルバムの中ではユニークな印象が聴いてて持ったのですが。

それでも、徹底した彼らなりのポップミュージック感とセンス・オブ・ユーモアは全く揺るがず、貫かれてて、少しも崩れることを知らないのは、彼らの強烈な個性ゆえか。相変わらずポップで、楽しく聴けてしまう。少し聴いただけで、ちょっと実験的なことをしても、彼らの音楽だと言うことがすぐわかるし。いつものように曲は全て2,3分台にまとめられてて、このアルバムも13曲38分と簡潔で、全く無駄なとこがない。そんなポリシーも崩れていない。また最近の、ここ数年の彼らの曲は全体的にサウンドが骨太に強化されてて、もうこれまでのB級的な感触はかなり薄れている感がある。毎年、何かしらリリースを連発しているし、そういう部分とこのエネルギッシュな音楽内容を察すると、彼らの好調ぶりが伺える。世界で最も偉大なポップデュオと敬意を払わずにはいられない。
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暗い3年間を乗り越えて。
- 2007/11/28(Wed) -
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Fingers & Thumbs - Polly Paulusma

英国ケンブリッジ生まれの女性シンガーソングライターの3作目。

音楽や絵画の好きな両親の間に生まれた彼女。そんな彼女はピアノやギターを手に取って弾き始めることはごく自然で、また歌を歌うのが好きな女の子だったという。学校も音楽やアートを教える全寮制の学校に進んだ。と同時に、彼女は才女で、大学教授の父親を持つ彼女は、お父さんの後を追うかのごとく、学校の先生を目指し、ケンブリッジ大学に進学して哲学を学び、大学を卒業して博士号を取得。彼女は、大学で講座を持ち、出版社からの専門書の執筆の依頼もあったり、その先には当然、彼女の望みどおり、将来は教授になるという道が順調に行けば用意されていた。

しかし、そんなアートの道に見切りをつけて、アカデミックな道を選んだ彼女に転機が訪れた。友人であるベン&ジェイソン(ロンドンのSSWユニット。もう解散してしまったけど、個人的に好きでした。)の最後のアルバムにバックコーラスの参加を持ちかけられて、それを承諾。良い思い出になるかな、程度の軽い気持ちで参加したら、これが楽しすぎて、そもそも音楽が大好きで、歌を歌うことが好きだった彼女に火をつけてしまう。

彼女はどうやら「思い立ったら吉日」の人のようで、そこであっさり教授になる道を投げ、音楽の道を歩むことを決意。自分で曲を作り、旦那さんに協力も得て、自宅にあるコンピューターを使いながら、アルバムをホームレコーディング。ロンドンのインディレーベルと契約すると、そこから2004年にデビュー作をリリース。念願の思いを自力で達成させてしまう。しかも、プライベートでは妊娠するという二重の喜びで、彼女は大きな幸せに包まれた。

しかし、そんな彼女に大きな試練が襲う。せっかく授かった命を流産という形で失ってしまい、さらには、また再び気を取り直して、もう一度妊娠するも再び流産を繰り返してしまった。辛い時間を過ごすことになってしまう。またそれを心配する周りの親戚たちは、彼女の音楽活動がその原因になっていると責め立てて、音楽が自分の人生の一部だと信じてきた彼女にとって、大きな影を落とすことになってしまう。

「私は、音楽をやる続けることによって、多大な恩恵を受けてきたことに本当に罪を感じてたの。多分それは他の誰かを傷つけることになっていたから。それを考えると、みんなぶち壊しになったような感じだった。その時までの私はずっと幸せだった。私が次から次に成し遂げたことは、全部自分に返ってきてたわけよね。だけど、その時突然、それは全てチリになっていった。本当に暗い時間を過ごしてたわよ。自分の手が血まみれになっていると感じていたし、私が書いているものにそれがすごく影響してた。」

その時、彼女は自分の中の奥深くに存在する「全ての不愉快極まるもの」を掘り出して、自らの色んな感情を通してゆっくり時間をかけて向き合い、そういう自分を少しずつ洗い流すようにしながら受け入れていくという作業が必要だったようだ。それはとても辛く、でも少しセラピーのような役目を果たしていったという。

このアルバムを聴いてると、なぜか自然と涙腺が緩んでしょうがない。SSWらしく内省的、かつフォーキーな語り口で、とてもゆったりした感じのアルバムだけども、こんなに感情豊かで深くて、あらゆる純粋な気持ちが丁寧に並べられていっぱい詰まってて・・・なんて言ったらいいだろう?どんな言葉を選んでも軽すぎて、上手い言葉が見つからないんだけども・・・こちらとしては、ほんとに気持ちが浄化されていくというか。しかもそれも、悲しみや苦しみに裏打ちされたもので、と同時に深い愛と大きな優しさに包まれたような音楽で。そんな暗いトンネルをくぐり続けてきてる人が、改めて「Back To The Start」ときっぱり歌う姿はやはり感動的。よほど底を見て、そこから自力で這い上がっていかないと、こういう言葉って簡単に出でてくるはずないもの。「Day One」では、全てのものがチリになってしまった後の彼女の気持ちや葛藤が綴られている。あとは、とても母性的な楽曲も多くて、「子供」を題材にしたものも多い。「The Woods」、「Machilda」とか。「This One I Made For You」ではおなかの中にいる子供に対して母親の愛に満ちた気持ちが優しく語り綴られ、歌われている。もちろん、それは流産してしまった子供に向けたものだ。

彼女は、このアルバムのレコーディング中に再び妊娠が発覚。ジャケットの写真は、彼女が妊娠38週目の時だという。その後、無事女の子を出産。偶然にも、11月10日のお母さんの誕生日と同じ日に誕生したそう。2月14日に作った子供だからなのか、その子を「ヴァレンタイン」と名づけたそう。ついに、ついにの念願のお子さんだから、さぞかし彼女も喜んだことでしょう。・・・次はそういう喜びも混じったアルバム作品になるのかな?楽しみです。
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Hey, Hey!
- 2007/11/25(Sun) -
1. Fell In Love Without You - Motion City Sound Track
2. Television - The Union Show
3. Hair - The Early November
4. A Lotta Nerve - Allister
5. I Gotta Run - Everybody Else
6. The Longest Hour of My Life - Everybody
7. Scenes From A Sunny Dream - Caitlyn
8. Hey, Hey - The Elms
9. Overdue - The Queers
10. Houston We Have a Problem - The Queers
11. I Need You - Reliant K
12. Saturday Superhouse - Biffy Clyro
13. Who's Got a Match - Biffy Clyro
14. It's Over - Earl Greyhound
15. Good - Earl Greyhound
16. Secondhand Dreaming - Ruth
17. To the Dogs or Whoever - Josh Ritter
18. Right Moves - Josh Ritter
19. Wild Was the Night - Golden Boy
20. Sing Another Song for the Winterlong - Golden Boy
21. Myriad Harbour - The New Pornographers
22. Distracted - L.E.O.

前回は、いつも逆の、暗めで落ち着いてて癒しの感じのでいったんですけど、今回はまた王道に戻って、元気が良くて恥ずかしいくらいポップなものを。おなかを壊してしまうくらい甘く、ロックで。容赦なく、ケツを蹴り上げろ!的な感じで(笑)。最後はこれでないとね。落ちたままの癒しばかりじゃ、生き抜けないもの。

途中どう落ちても、誰にも理解されず、笑顔が消えそうになっても、世界中の全てのものがみんな敵に思えて、どんなにとてつもなく深い孤独に駆られても、こんな音楽で身を揺らし、時にはこんな親しみやすいフレーズを口ずさみながら、前見て笑い飛ばしてくように行くしかない。そういうこと。結局それしか先の選択肢はない。

最後のL.E.O.は確信犯です。犯人はBleuです。アンディ・スターマーやマイク・ヴァイオラもいます。次に狙うのはデフ・レパードだとか。
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両親も静岡から駆けつけた。
- 2007/11/23(Fri) -
Ishida Shoukichi @ Club Quatro Shibuya Tokyo

以前にシュナさんにお会いした時に、石田小吉氏がやっていたスクーデリア・エレクトロのアルバムを2作品くらい音をもらったんですよね。それで聴いたら案外良くて、「フラミンゴ」っていうアルバムは良いですね、結構気に入って聴きましたって言ったら、次にお会いした時につい最近出た彼の新譜の音をくださって。それで、彼のライブ行くんですけど、もしよろしければ、ご一緒しませんか?という話になって。邦楽のライブってチケットの値段が高くないんですよね。そういうハードルの低さもあって、ああ、じゃ、行きましょうか、みたいなノリで。何か、この間のスピッツの時もそうですけど、いつも自分で行くライブと感覚が違って、そういうのも新鮮な感じで良いんじゃないかと。変にガツガツしないで観られるし。ドリンク飲みながら、話相手もいるし。

何かここでの決まり文句になってるような気がするけど、邦楽のソロライブって人生で2回目なんですよね。めちゃくちゃ初々しいですよ(笑)。石田小吉っていう人、僕はあんまりよく知らなかったんですけど、実は結構キャリアの長い人で、現AIRの車谷浩司と一緒にやってたスパイラル・ライフというバンドを経て、前述のスクーデリア・エレクトロというバンドで再デビューして、それも解散した後、ソロということで。その間、10枚くらいアルバムが出てるみたいで。そのうち僕は彼がAIRの人とスパイラル・ライフをやってて、あとはスピッツのアルバムのプロデュースをしてた、ことくらいしかあんまりわかってなかったんだけど。スパイラル・ライフは大学時代の友人で好きな人がいたので、何となく知ってたんですけどね。何か1、2曲聴かされて、あ、この曲は良いね、って言った記憶もあるんだけど、なんていう曲だったか。スクーデリア・エレクトロのことはシュナさんが初めて教えてくれた感じで。

彼の音楽を聴いて、率直なことを言うと、彼の歌声っていうか、歌い方は正直、あんまり好きじゃなかったのね(笑)。でも、音楽の作り方が結構凝ってるというか、ものすごく器用に作りこんでて、しかも彼のバックグラウンドが一気に見えてくるような音楽をやってて・・・そういう主張のある音楽?聴いた瞬間、あ、この人、音楽オタクだってわかるくらいの(笑)。音楽オタクが作る拘りとサウンド的フェティシズムを持った音楽で。彼の音楽は基本的に、好きなミュージシャンがトッド・ラングレンとかだというように、ポップなとこに重心を置いた、すごくカラフルなサウンドの作りなんですよね。で、あとアルバムを聴いてた時に思ったのは、なんだかこの人の音楽は、自分のイメージ的には「日本のアニメ」のように聴こえるなぁ、といつも聴いてて思ってたのね。別に彼の音楽自体がアニメミュージックみたいだ、とかそういうことではないんですけど。どうしてそう思うかっていうと、気になると思うけど・・・うーん、言葉でその感覚を全部説明すると、すごく感覚的過ぎて難しいんだけど、なぜかそう思っちゃった、みたいな(苦笑)。

ライブは面白かった。個人的に邦楽ライブのイメージで最も恐怖を覚えるのは、MCの長さ。邦楽ファンから言われれば、長い方がありがたいらしいのだけど、僕にとってはMCが長いのはライブの流れを寸断させる悪行にしか思えないんですよね。上手くそれを例えるならば、ダラダラ話す日本のラジオパーソナリティーより、ぱっぱ音楽を流して和ませてくれるアメリカのディスクジョッキーのタイプの方が良いんですよね、僕は。だから変にライブがファンイベントみたくなるのではなく、音楽ありきのショウであってほしいのです。ぶっちゃけ、話すのは「どうもありがとう!」だけでいい、くらいの。・・・それじゃ、そっけなさ過ぎるか(笑)。

最初、3曲くらい、ぱぱーっと快調に演奏し、メンバー紹介が始まり、さらっと次の曲に行くのかと思いきや、石田さんは舌好調にも、ツアー途中の京都で起きた薬屋さんでの話に突入。しかも、噺家さんみたいに、話が上手い。話の流れの作り方が上手すぎる(笑)。面白いけど、早く次の曲に行こうよー、と思ってたら、ドラムが見事にトラブってるー!・・・だから、引き続き、京都の話なのか。この間のFOWのライブとは対照的に、完全にライブの流れがそこで寸断。ちょっとステージ上に同情。

その後は流れが再び復活し、勢い良く流れていく。個人的にハイライトは、「京都の話」の後の2曲と、本編終盤の畳み掛けるような勢いのある2曲、そして和み感覚のある本編ラストソング。いつもはもっとデジタルな音が入ったりすることもあって、ライブでももっと凝ったサウンドメイキングをしてるそうですが、この日は、ギターロックバンド4人組、って感じで、すごくロックで、直球な感じのライブでした。

この人は、アンコールは何をやるか決めてないらしく(かつてのワイルドハーツみたいだ。)、「だって、アンコールのためにあえて良い曲を取っておくって、なんかイヤラしいじゃないですか。本編を全力で出し切らないと、気持ち悪いし。」という、素直なんだか、素直じゃないんだかわからないような音楽オタクらしいコメントが微笑ましく(笑)。そこで飛び出した「明日のジョーの・・・映画化されて、その時に流れてた時の、曲(笑)」のカバーが、初めて聞いた曲だったんだけど、普通にすごく良い曲で(笑)。70年代的な古臭くて伸びやかなクリーントーンのギターがツボで。エイミー・マンの「The Forgotten Arms」を思い出してしまった(あれも70年代のボクサーを主人公にしたストーリアルバムだし。しかもあれと似たようなギターのサウンドで。)。

邦楽ライブで微笑ましくて良いなぁと思うのは、やっぱステージ上とフロアのやり取りがすごくスムーズなことですね。ステージが投げかけると、すぐフロアから何か反応が返ってくるっていうのは観てて新鮮。言葉の壁もなく、その辺のコミュニケーションがすごく慣れてるし、100%理解された上で流れてるっていう。またフロアにすごくひょうきんなことを叫ぶ人がいるんですよね(笑)。


SET LIST
01.Home way
02.30 years before
03.砂の城

04.ステレオ・ラヴ
05.コスモゼロ
06.サマーレイン

07.Slow Ride
08.Seth
09.静かの海
10.CARRY ON
11.200MILES AWAY
12.Fruits in season

13.ブラックバード
14.Shout It Loud
15.My Pray
16.スカイウォーカーチルドレン
17.Love your life

-encore-
18.シャララ
19.I saw the light(トッド・ラングレンのカヴァー)

-encore-
20.美しき狼たち(劇場版「あしたのジョー」主題歌のカヴァー)
21.ミラージュ

『Love your life / 石田ショーキチ』・・・1,2,3,7,8,12,13,16,17,19
『BRAND-NEW MOTRWORKS / MOTORWORKS』・・・4,5
SCUDELIA ELECTRO
『Treasure』('02)・・・14
『5er!』('01)・・・9,18
『FLAMINGO』('99)・・・6,15
『traek』('99)・・・21
『Wine,Chicken & Music』('98)・・・10
『SCULDEIA ELECTRO』('97)・・・11
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新世代アイドル。
- 2007/11/21(Wed) -
いつだったか、前にダウンタウンの「Hey Hey Hey」をたまたま観てた時に、アイドル3人組が、これまでのアイドル音楽としてはちょっと見なかった類の、恐ろしく高性能なぶっとんだポップ音楽を歌ってて、すごく惹きつけられたんだけど。







この子達は「パフューム」というグループらしいんだけど・・・すごく良いんです。80年代のテクノポップみたいな感じで、手の込んだモダン風サウンドの中にもちょっとノスタルジックで聴き心地の良さがあったりする音楽なんだけども、作ってる人のセンスが良い、っていうか。これ聴いて、・・・ああ、これがバカ売れしたら、きっとモーニング娘。類のこれまでのアイドルソングはもはや前年代的なものになって、完全に過去のものへと断ち切られてしまうな、と。あとトミー・フェブラリーとかも霞んでいってしまう・・・それくらいの面白さがあって。

なんかやっぱちょっとアキバの匂いがするんだけど(笑)、それはきっと画面の中で自分のアイドルを音楽で躍らせて、育ててる僕の友達ならきっとこういう音楽の彼女たちのことを知ってるかも?と思って、メールしてみたら、電話かかってきてね(笑)。・・・やはり彼女たちの音楽はその界隈でも結構有名な存在なのらしい。よく聴いてるよ、って。「あのさ、あの音楽、すごく良いよ。感動した。」って言ったら、すごく驚かれた。かなり予想外なんでしょう。まぁ、大体普段は音楽の趣味があまりに違うから、音楽の話なんてまずしないし、向こうはアニメソングやらアイドルソング、こっちは「僕」でしょ?(ふふふ)たまに友達が聴いてて流れてる音楽を耳にすることがあるけど、僕は「・・・えー、その曲展開!?・・・ボーカルは調子っぱずれだし。」とか言って、人が喜んで聴いてる音楽を面白がりながら、ちょっかいだしたりしてね(笑)。で、「これ良いから、手に入れて、爆音でその辺聴いて回ってみようかな。絶対サルになると思う。」って言ったら、「・・・自重しろよ(爆笑)。」だってさ。

気になるのが、これを作ってる人。「中田ヤスタカ」とかいう人で、「カプセル」っていう男女ユニットをやってる人らしい。





・・・なんかテイストが「ポスト・ピチカート」っぽい感じ?渋谷系再来?ヤバイ、こっちの方が気に入ってしまうかも。アイドルの方も良いけど。
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2007年のスウェディッシュポップの名盤。
- 2007/11/19(Mon) -
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Brain Vs Heart - Caitlyn

スウェーデン・イエテボリの4人組ギターポップバンドのデビュー作。

ワナダイズ、ディス・パーフェクト・デイ、ポップシクル、ブレインプール、エッグストーンのようなバンドがスウェーデンから登場して、僕らのようなギターポップファンを狂喜乱舞させたのも、10年以上も前の話。「スウェディッシュ・ポップ」という単語すらも今やすでに風化してしまい、もはやかつての「Be A Girl」のような素敵なポップアルバムを耳にすることもないのかなぁ、と思うこの昨今、突然このアルバムが登場した。

このバンドは99年くらいに学生だった彼らが結成したバンドだそうで、こつこつ活動した結果、4年位前にはレーベルからの契約の話があったんだそう。でも、やれボーカルは替えた方が良いとか、やれ曲はうちで用意するから、それをやってくれと要求されたりだとか、かなりそういう外部の声に振り回された時期もあって。それでも自分たちの音楽を貫くために、長い下積みを乗り越えた末の、今日の姿があるそうで。・・・そういう話を聞くと、「僕らの思う愛すべきスウェディッシュ・ポップ」がこの長い間登場はしてこなかったけども、水面下では必死に守られてきた感じのように思えて、すごく嬉しい気持ちになるんだけども。

とても純粋で、凄まじく素晴らしいポップアルバムだと思う。リーダートラックになっている「Scene From A Sunny Dream(邦題:思い出のサマードリーム)」は名曲中の名曲で、あまりに良いんで、これが聴きたかった・・・って思いながら、ちょっと泣きそうになってしまった。その他の曲も良質なメロディを持った楽曲ばかりで、「Wanda」や「Souvenir」あたりも是非挙げときたい佳作曲。

ところどころUKの方のロックミュージックの色を感じさせながらも、スウェーデンならではの洗練された、瑞々しいポップミュージックを聴かせてくれる。甘酸っぱくて、切ないメロディの中で、男女のボーカルがピュアに絡み合う姿は、やはりワナダイズ思い出さずにはいられない。よく比較対象になってるらしいけど。

こういうバンドは長く続けて、どんどんアルバムを重ねていって欲しいなぁ。
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カーラジオから流れたあの時の音楽。
- 2007/11/17(Sat) -
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Bright - The Californias

ビーチ・ボーイズ、ビートルズ、ゾンビーズ、カーズ、ジェイーフィッシュ・・・お馴染みの良質ポップバンドをバックグラウンドに持つジョージア州アトランタの4人組パワーポップバンドのデビュー作。

2003年にバンド結成。最初はメンバーが2人以外、メンバーが流動的で、今のベースとドラムが加入して、今の形になったという。目指すとこは100%ポジティブな、タイムレスのポップミュージックを作ること、そして「現代版ビーチ・ボーイズ」を目指すこと。バンド名は、メンバーが子供の頃に見た夢の中で、女の子と車に乗ってて、すごく良いポップな曲がラジオから流れて、女の子に「これ誰の曲?」って聞いたら、「カリフォルニアズ」と答えた、ということらしい(笑)。その後は、ピンク・スパイダーズや、ボーリング・フォー・スープのようなバンドと一緒にツアーを回ったりもして、ライブ展開をしていたそうです。

このBMXバンディッツのアルバム「Life Goes On」のような遊園地の観覧車絵のいかにも楽しそうなジャケと、カリフォルニアズというバンド名、そして、タイムレスなポップバンドに憧れる、という3つのポイントは、流れる音楽からとてもよく表れている。それ以上でもそれ以下でもない、という感じ。

ハーモニーが利いてて、ちょっと甘酸っぱくてゴキゲンな、100%ピュアポップソングをアルバムの最初から最後まで並べている。この手のノスタルジックな音楽が三度の飯より好きなポップファンはいるだろうし、まぁ普通に聴くのでも、思わず体も横に揺らしてしまうようなノリノリの音楽だし、特に夏場にはもってこい、っていう感じの音楽。「LaLaLa」なんかは夏のビールのCMで使われてる曲みたいだしね(笑)。

きっと子供の頃の彼がカーラジオから聴いた音楽とはこんな音楽だったのでしょう・・・わかりやすいなぁ。
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淡々とずるずる引き込まれる。
- 2007/11/15(Thu) -
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Boxer - The National

ニューヨークはブルックリンの5人組バンドの4作目。

99年にオハイオの友人たちが集まって結成されたバンドだそうだ。日中に別の仕事をしながら、ニューヨークでバンド活動をし、結成から2年後の2001年にニューヨークのインディレーベルからセルフタイトルのデビュー作をリリース。さらに2年後には、セカンドアルバムをリリースした。2005年になると、日中の仕事を辞め、バンドの契約レーベルも英国老舗インディレーベルで有名なベガーズ・バンケットに移籍。すぐさま3作目となるアルバムを発表すると、LAタイムズやアンカット誌を始めとするメディアが同作品を絶賛。突然、これを機に露出が増えたため、この作品をデビュー作だと勘違いしている人も少なくないという。

今回紹介するこの作品は、今年リリースされた彼らの4作目の作品に当たり、以前ここでも作品を紹介したサフヤン・スティーブンスがゲストとしてアルバムに参加しているという。レーベルの一看板バンドとして、徐々に知名度を上げているおかげか、ビルボード初登場68位にランクインし、デヴィッド・レターマンのトークショーにもパフォーマンス出演を果たしたり、ドラマにもアルバムの曲が使われたりしたそうだ。

このバンドの顔となっているボーカルスタイルが、後にマンチェスター・サウンドを牽引するニュー・オーダーの前身バンド、ジョイ・デヴィジョンの故イアン・カーティスのようなローな歌い方をするスタイルで、個人的にはどう考えても好きなタイプのボーカルではないのだけど、一度試聴したら、意外に抵抗感がなかったので、何度か聴き進んでいったら、ずぶずぶハマって行ってしまったという感じで。

この低音ボーカルと淡々と打ち付けるドラムビートから生まれる独特なテンションを持ったバンドグルーブ、そしてアコースティック・ギターや鍵盤楽器に、ホーンやストリングスも時に交えた楽曲アレンジの巧みさと、そこから音楽をじっくりと聴かせるニュアンスを持たせていることら辺が、聴き手の注意を自然ともっていき、決して音楽自体は派手ではないけども、その聴き手の意識をより深くし、またある種の高揚感も与えてくるとこに、このバンドの音楽の良さが詰まっている。すっごいクールなアルバムだと思う。

なんて言うのかな、僕なんかはわりと明るくて、明らかにポップでメロディアスでわかりやすいとこの方の音楽を好んでよく聴いているわけであって、このバンドの音楽はそれに比べると、自分の好みとはかなり異質な音楽なわけだけど、こういう、開けた突き抜けたイメージの音楽とは逆の、忍びを持たせた音楽っていうのかな、そういうのも聴くとすごく新鮮な感覚で、この淡々としているんだけど、鮮やかで多彩なアレンジとセンスの良い表現力で、芸術度の高い音楽にしている感じが素敵っていうね。また、そんな小難しそうで、聴き当たりが悪いかっていうとそうでもなくて、きちんと彼らは「ポップミュージック」っていうとこをものすごく意識していて、わかりやすいメロディと重厚なサウンドハーモニーをどこか冷めた表の表現と共にするように作り上げていて、それがすごく聴きやすくしていて、そこが妙に温かくて、親しみやすさも感じられるっていう、そういうやり口が賢くって、上手くて、どんどん引き込まれていってしまうっていうね。
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これでも20歳です。
- 2007/11/12(Mon) -
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Black Stone Cherry - Black Stone Cherry

アメリカ中東部ケンタッキー州エドモントン出身のサザンロック系ハードロックバンドのデビュー作。

ドライ・カウンティのど真ん中で育った彼らは、娯楽の少ない生活の中で音楽にのめり込んでいき、バンドを結成するのは必然だったかもしれない。(ドライ・カウンティとは、アルコール販売が禁止されている郡、またその行政区のこと。ケンタッキー州ではそういう郡が多く、120ある郡のうち、半分近くが完全に、1/3は部分的にアルコールを制限しているという。)また、彼らの家族にも、カントリーバンドに在籍し、グラミー・ウィナーになった人だとか、ギター職人さんがいたり、またはジャズドラマーがいたりと、そんな環境と家族との親しい間柄が彼らを自然とその方向へと動かしたりもしていた。ギターを作ってもらえたり、自分たちのバンド練習のためのリハーサル・ルームを借りることが自然と可能だった。

自分たちの音楽スタイルを完成させ、地元で徐々に人気を上げた彼らは、ロードランナー・レコードと契約。デビュー作のレコーディングを終えた彼らは、地元中学校の校庭に1500人ものオーディエンスを集めて、ライブを行ったという。

またアルバムがリリースされると、彼らの通っていた学校の校長先生だった人が彼らを温かく迎え、デビューお祝いライブを開いてくれたりしたそうだ。彼らのバイオを読んでいると、そういう家族や地元挙げての結束力に満ちた温かい応援によって、バンドが育ち、送り出されているという姿がよく窺える。

彼らのモチーフにしているレイナード・スキナード、レッド・ツェッペリン、AC/DCなどを題材にしたこういう音楽って、今や40歳を超えるような人たちがやっているものだけども(笑)、この若さにして、何世代も前の音楽からの影響を自分たちのモノにし、再び豪快に表現する、というのは昨今の音楽シーンの中ではなかなか珍しい存在になってきてしまっている。しかしながら、やはりこういう音楽は、そもそもは遠い昔、これくらいの若者たちの莫大なエネルギーから生まれたものであって、若い人がやるからこそ、絵になるなぁ、という彼らを見てて率直な感想を持つとともに、新鮮な感覚を覚えた。・・・ようやく時代が一周したということになるのかな。

あの頃、ペニー・レーンと」という映画をまた観なおしたのだけど、あの70年代のサザンロック系ハードロックバンドのツアー生活を舞台にした映画を観てると、自然と熱くなるんだよね、やっぱ。これこそロックンロール世界というか。別に彼らに、かつてのツェッペリンとかのように、ドラッグをやれとか、派手な乱痴気パーティーを毎晩繰り返せとか言うつもりはないんだけど、そんな破天荒さがライブでのロックンロールのエネルギーに火をつけていくっていう、良くも悪くも循環機能があって、バンバン盛り上がって、どんどんビッグになっていくっていう。

このバンドが到底そんな乱痴気バンドには思えないが、そんな興奮とエネルギーがこのバンドの音楽の中にも存在し、彼らの忠実な音楽愛とともに再現されている。聴いてると、もうあらゆる理屈なしにものすごく熱くなるんですよね。音はあの頃の音楽より、ずっとモダンなサウンドなんだけど。デビュー作となったアルバムにはクールでビッグなギターリフが存在する良い曲が並んでるし、バンド自体良いバンドだし、カッコ良い。まだスタートラインに立ったばかりの彼らだけども、もっとデカくなって、世界中のあらゆるとこをたくさんツアーで回って、オーディエンスを熱狂させて、立派な風格と不動の地位を築いてほしい。かつてのバンドのように。
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西にも良質な複合体ポップバンド。
- 2007/11/10(Sat) -
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Chanllengers - The New Pornographers

カナダ・バンクーバーの8人組バンドの4作目。

今年春くらいに前作を紹介しましたが、その新作ということで。このバンドは、私の第二の故郷?であるカナダの西海岸の都市、バンクーバーのバンドでございます。カール・ニューマンという人物が中心となり、バンクーバーのローカルバンドで活躍するミュージシャンを集めた複合体バンドという趣のバンドです。かのカナダ東のトロントのバンドで、日本でもなかなかの人気を得ている大所帯バンドのソーシャル・ブロークン・シーンもこれと似た形を取っているので、これを利用し、「西のニュー・ポルノグラファーズ、東のソーシャル・ブロークン・シーン!」と呼びたい(・・・どっかで聞いたことあるフレーズ?)・・・っていうか、勝手に個人的にそう呼びたいだけなんですけど。てか、もし自分がレコ社のディレクターだったら、絶対CDの帯にデカデカとそう書くけどね。1000枚くらいは上乗せ出来そうじゃない?(笑)

しかししかし。この新作、そんな上っ面のフレーズが必要ないくらい、素晴らしい出来の作品なのです。前作もすごく良かったけど、今回はさらに良く出来た作品になってて。日本でももっともっと知られるべきアルバムなのになぁ、と思いながら、歯がゆい思いをしながら、さっきのフレーズをちょっとパクって使ってみたい気分になってみたり。

前作時、大人数バンドらしく、ドカドカとしたドラムを打ちつけながら、わいわいと楽しいポップソングを演奏しているという華やかな雰囲気がすでに出ていたのだけど、今回はその3割増で、さらに華やかさの出たアルバムになっている。もっと歌とハーモニーの巧みさが上手く取り出され、聴いてて楽しい。そして、曲が良い。結局そこがポイントになるんだけど、今回はさらにメロディが明瞭で、キャッチーで、親しみやすいものになっているのです。しかも、ただ曲が漠然と親しみやすいのでなく、ひねられたポップメロディとよく考え抜かれたアレンジセンスの光った曲が多く、聴き応えがある。冒頭の「My Rights Versus Yours」に、「Myriad Harbour」、「Unguided」、「Mutiny, I promise You」、終盤の「The Spirit Of Giving」まで、アルバム内の起伏をつけながらも、クオリティの高い曲がずらずら並んでるんですよね。・・・正直、このバンドがこんなに化けるとは思ってなかった。

大好きなスターズとか他のカナダのバンドもそうなんだけど、カナダのバンドって、不思議と独特の洗練されたサウンド感覚が持ってて、それを表現してて、そこがまた英米のバンドとは違う雰囲気で、とても新鮮に映ります。あとはやっぱ、きっと音楽シーンがそれほど大きくないせいなのか、メジャーの大きな波に晒されてなく、純粋に音楽を伸び伸びとやってる雰囲気がよく出てて、つまるとこ、それが良質なインディミュージックを生み出してるってことで、そこがすごく良いとこで。このバンドも然り。
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あのプッシュ・キングス。
- 2007/11/07(Wed) -
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Everybody ElseEverybody Else

ロスのトリオバンドのデビュー作。

春には本国盤がリリースされていましたが、最近、めでたく日本盤もリリースされたということで。僕もどこぞでこれを発見して、大好きなアルバムとして愛聴してまして、今年のカリフォリニア産ポップロックバンドの話題の新作、この間ご紹介させていただいたスリルズとルーニーの新作に並ぶ傑作としてご紹介させていただきたい、と思います。

このバンド、まず調べてみると、驚くようなことを知りました。このバンドの人たち、そもそも90年代にポップロックファンの間の話題だったプッシュ・キングスの人たちだったんですね(ここで彼らのアルバムが聴けます。)。それを知って、思わずおおー!と思いました。94年に結成されたそのバンドは、4枚の作品を残して、2001年に解散していたそうです(・・・やっぱりなぁ。)。実はこのバンドのメンバーはハーバード大学に通っていたというエリート集団で、そこでも当時の話題の1つになっていました。なんでも在学中には、あのウィーザーのリヴァース・クオモとご学友だったそうで、最近読む彼らのインタビューには、どこもそこが突っ込まれまくってますね(笑)。現在はルーニーやマルーン5のメンバーとも付き合いがあるとか(何だかセレブな匂いが・・・。)。

バンドが解散して、また新しく始めたバンドがこのバンドだそうで、その音楽性もプッシュ・キングス時代のカラフルポップをさらにモダンにした感じのギターバンドに変身。バンド名も、キンクスの曲「I'm not like everybody else」から付けた名前ということで、そういう英国のロックバンドの影響を受けつつも、明るく突き抜けたカリフォルニアン・ポップが楽曲の中にきちっと埋め込まれてて、このデビュー作となるアルバムも、とっても親しみやすく、ノリ良く、聴いてて楽しいアルバムに仕上がった。

とにかく、全曲、仰け反るくらい曲が良い。「I Got Run」とか、「Longest Hour Of My Life」とか名曲だし。豪快な70年代的なロックギターもクール、60年代的なハーモニーの利いたサビもポップでキャッチー、全部シングルで切れてしまう勢いのギターポップ/パワーポップソングをずらずら並べている。プッシュ・キングスであのポップソングのクオリティーを保っていたということを考えれば、これくらいのものはお手の物というか、何の不思議もなく、もはや必然の出来か。なんてこった。
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気持ち良く酔いしれるベッドルームミュージック。
- 2007/11/05(Mon) -
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Country Mouse City HouseJosh Rouse

ネブラスカ生まれ、テネシー育ち、現在スペイン移住のSSWの7作目。

スペイン移住後の初のアルバムの前作「Subtitulo」では、スペインに移っての喜びを自分の音楽で心地良く、軽やかに表現していたのだけど、今回の作品もスペインのスタジオにて、セルフプロデュースで作り上げた作品。前作との間に、スペインの女性シンガーと組んで、「She’s Spanish, I’m American」というタイトルで、デビューEPもリリースしている。1年に1枚のアルバム作品リリースという優等生ぶりを発揮して、現在も彼は精力的に活動中。9月、10月にはアメリカをツアーし、11月、12月にはヨーロッパをツアーするという。

今回の作品も、フォーキーで優しさと温かさの詰まった歌のアルバムに仕上がっている。相変わらず、ポール・マッカートニーらを始めとする人たちが作り上げたような伝統的なポップスを生かした、とても親しみやすいものになっていて、その全体のソフトなムードから、最高のベッドルームミュージックに落ち着いている。もうここまでくると、あまりブレもないのかなぁ、という感じで、特にこれまでとの間に大きな変化もない。特に今まで聴き続けているファンにとっては、普通にスッと耳に入ってくるアルバム作品だと思う。まさに安心印のアルバムだ。

今回で特徴的なのは、全体的により成熟した作品で、より大人のムードが漂うということか。基本となるメロディアスでポップなフォークソングを土台に、ロマンチックなムードを引き起こす鍵盤やホーンを生かしたサウンドアレンジがあったり、ある曲では女性シンガーをゲストに呼んで、デュエットしたりしているし、その辺もリラックスしつつ、ちょっとそのムードに酔いながら聴けるのが素敵。その一方で、とってもわかりやすいキラーチューンも置かれているし、ただずっと落ち着いてるだけでなく、そういう微笑ましい展開もあったりして、上手くアルバム内での抑揚がつけられている。また9曲38分という短めのアルバムなので、無理なくさらっと聴き流せるとこも良い。


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思い出は取っておきましょ。
- 2007/11/03(Sat) -
中学・高校時代の個人的な音楽生活はこれまで何度か触れたりもしましたが、さぞかし学生時代もあれこれ聴いて濃い時代を過ごしていたのか、と言えば、そうでもなくて、音楽は好きだったけど、ものすごく普通の感じの、ほんとに好きな邦楽だけしか聴かなかった青年だった、というか。その辺の子と同じような感じだったのですね。好きなミュージシャンが歌番組に出たら、それに合わせてテレビの前に座ってたし(笑)。

あの頃のアイドルというか、大好きだったポップスターはTMネットワークで、人生で初めて大好きになったグループということもあって、そればっかり聴いてました。あの3人がかっこ良く見えて仕方なかったし、もう夢中で、大体の曲は歌詞カードを見なくても、曲に合わせて歌えてました。

TM Network
Wild Heaven
We Love The Earth
Nights Of The Knife
Still Love Her

あとは、B'zとaccess。この辺はやっぱりTM関連からで、B'zの松本さんとaccessの浅倉大介がTMのサポートメンバーだった過去があって、音楽的にもTMの影を引きずってましたから。B'zだって、最初はTM的ダンスビートを携えたバンドで、やっぱ松本さんがヤマハのギターから、ギブソン・レスポールに持ち替えてからですからね、あんなにものすごくフィジカルなハードロックバンドになってしまったのは(あのビリー・シーンが一緒にツアーバンドの一員として回ってたっていうのもあったね。)。だから個人的にはもっとずっとJPOP的だったヤマハギター時代のB'zが懐かしいし、好きだった。時期で言えば、「Risky」から「In The Life」くらいが自分のリアルタイム。あの紫のギターに付いてるトレモロバーをくいくいやるのが良かった(笑)。accessは今聴くと、こんなの真剣に聴いてたのか、とちょっと恥ずかしいかも。ボーカルの貴水くんは時代劇役者みたいだなぁ(笑)。

B'z
Bad Communication
Hot Fasion
孤独のRunaway
Pleasure 91'
access
Virgin Emotion
Moonshine Dance

あと、ボウイ〜「ギタリズム」時代の布袋さんをよく聴いてた。昔、美術の時間に自分の好きな曲をイメージに思い描いて、1枚の絵にするという授業の課題があって、ボウイの「Cloudy Heart」を選択して、描いた記憶がある。ボウイはとっくに解散してて、リアルタイムじゃなかったけど、やっぱその後の影響力は強かった。

BOOWY
ホンキー・トンキー・クレイジー
わがままJuliet
Dreamin’
Cloudy Heart
布袋寅泰
Fly Into Your Dream


細かく言うともう少し他にも少し聴いてたのはあるけど、大体その辺で終わってて、その挙げた4つか5つを何度も繰り返し聴いてた感じ。今みたいに情報を入れるために音楽雑誌を読んでたわけじゃないし、インターネットだって自分にはない時代で、まぁ、そもそも稼ぎのない学生だから、そんなにCDだって買えなかったということもあるんだろうけど、その程度で十分収まってた。

そこから、Xの波が訪れるわけだけど(笑)。明らかにテレビで流れるJPOPとは一線を画した音楽で、初期衝動を最大限に呼び起こす、凄まじくエネルギッシュな音楽に、僕は巻き込まれ、その一色に染まった。エネルギーがあって、ギラギラした若者たちはみんなその波に飲み込まれてて、自分の周りにもたくさん聴いてる人がいた。もはや社会現象だった。今思えば、彼らの音楽は「僕らのパンクミュージック」的な存在だったような気がする。「Blue Blood」は今でもクールなアルバムだと思う。そして、あの手のスピードメタル音楽をさらに追い求めて、その後ドイツのその手のバンドを聴きあさるようになっていき、それまであった邦楽と洋楽の壁を乗り越えた。

X
Blue Blood
Silent Jealousy

Xの荒波を消費しきった僕は、谷村有美を聴き始めた(爆笑)。谷村一色に染まる。彼女は学生時代の唯一の女性アイドルだった。そもそも最初は自分の友達がその人が大好きで、毎日のようにその話を否応なしに聞かされてただけだったのだけど、ふと何となく思い立って、夏休みにレンタル屋さんでベストアルバムを借りて、どんなもんかと聴いたら思いの他良くて、自分がハマッてしまった。後で出てたアルバムを1枚ずつ買って全部揃えてしまって(笑)。そして、僕の友達にあのベストアルバム借りたら、良くてさー、ハマっちゃった♪と夏休みも明けた時に報告したら、・・・どうしちまったんだい?と目を丸くされて(笑)。また別のとこで知り合った男友達もその人も彼女のファンで、やっぱそういうお年頃というか、目の付け所は同じなのか。また自分が好きだった女の子も彼女のファンで、そういうキュンキュンした甘酸っぱいやりとりや思い出もありつつ。

谷村有美
ラッシュアワーのアダムとイブ
生まれ変わる気持ち
最後のKiss
今が好き
ときめきをBilieve
せめてものI Love You

・・・そんな学生時代の音楽生活でした(笑)。あれこれ聴き始めて、今みたいに洋楽音楽捜索人みたいになったのは高校の終わりの方で、大体洋楽をきちんと聴き始めたのが高校3年になってからくらいで、そこからもっと自由になった大学生になるとさらに拍車がかかって、ワイルドハーツとか、ジェリーフィッシュ、ティーンエイジ・ファンクラブ、ワナダイズ、ファウンテンズ・オブ・ウェインのような大好きなポップバンドの人たちに巡り合うわけなんですね。

何でこういう話をし始めたかというと、最近、谷村さんがデビュー20周年を記念して、自分のキャリアを総括する13枚組のボックスセットを出すんですけど、ボウイのライブコンプリートアルバムとかもそうなんですけど、こういうものってよく出るような気がして(洋楽の方はどんどんリイシューされたり、特別版とかリリースされたりするけど。)、すごく懐かしい気持ちにさせられてたんですね。あれから10数年が経ち、やっぱり良い思い出が蘇るから、そういうものを手に入れたかったり、ノスタルジーでもう一回聴こうかな、とか思ったりもするんですよね。

谷村さんの13枚組ボックスセット25000円。多分大抵の人にとっては、決して安くはないアイテムだけども、自分の思い出の詰まった箱だと考えると、そういう人にとっては決して高くはないと思える。そういう値段で計れないノスタルジーがあるのは素敵だなぁ、と思います。まぁ、一個買って、がんばって13枚聴こうと思うのだけど(笑)。

今思えば、特に深い音楽的な意味もなく、TMや谷村さんのような自分のアイドルを若い頃に夢中で聴いてたことって、今の自分にすごく影響があって、例えば、やたらフックのある、ものすごくキャッチーで、ポップな楽曲を追い求めたり、ギターミュージックでもピアノの鍵盤の音が入った音楽がより大好きだったり、ボーカルコーラスのたくさん入った、キラキラした音楽を自然と自分で追ってしまうのは、確実に彼らの影響なんですよね。そこが土台になってる、というか。今、聴き返してみると、そう思うことが多々あります。もっと言えば、ある種の恋愛観だったり、人との連携だったり、生きていく上での、何かうまく変化をつけてやっていかなければならない自分の気持ちの持ちようだったりとか、そういうとこまでの、そこで培った影響、ベースになってる部分はかなりあると思う。何せ多感な時期に接していたものだから。今も音楽からそういうものを受け取りたい思いはすごく強いですけどね。だから今もずっと聴いてるとこもある。音楽を作ってる人には色んな人がいて、色んな世界観があって、色んな風に自分と、世間と向き合ってる人がいますから。

ここ数年、活動をしてなかった谷村さんは、ご結婚されて、お子さんを産んで、育児の方に専念してたのですが、最近、またコンサート活動とかし始めるようになったり、松浦亜弥に楽曲提供したりするようになって(最近の暗いニュースに敏感に反応した彼女らしい歌詞と彼女らしい曲でした。)、ちょっと活動が活発になってきてて。リンク先の映像を観てたら、すっかり彼女はお母さんの顔になっていました。なんだか時間の流れを感じちゃいますね(苦笑)。
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