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カリフォルニア産2つ。
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- 2007/06/28(Thu) -
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![]() I Can't Go On, I'll Go On - The Broken West (スタジオライブ) ロスの5人組のデビュー作。2004年の夏にバンドを結成し、元は「ブロークダウン」というバンドで活動していたものの、シカゴ近郊に同名のバンドがいたということで、現在の名前に。契約レーベルはマージで、そこからデビュー作が出た。 手っ取り早く言えば、キンクス、ビッグスターなどの古き良きUKロックの佇まいを持った西海岸パワーポップって感じでしょうか。この手の、ものすごくポップでありながら、ちょっとした渋みとレトロ感の利いた西海岸ギターバンドっていくつか存在するけど、なんか全部がうまく溶け合ってて、全体的には西海岸!って感じで、絵になってるんですよね。センスも良いし。また聴いてて、気持ち良くて、個人的にもどこか波長の合う感じで。どれも似たような感じと言われようが、こういうアルバムは何枚持ってもいいくらい。いつまでもだらだら聴いてられるわ。 ![]() Limbeck - Limbeck これもカリフォルア産で、10年選手のオレンジカウンティの4人組バンドの4作目。最近、日本盤もリリースされたらしい。 元々はパンキッシュでもっとエモ寄りの音楽をやっていたらしいのだけど、後にカントリー色を強め、今回の作品では、ビーチボーイズ、ビートルズ、バーズのような要素がその上に重なってきたため、全体的にとてもポップなオルタナカントリー作品になっている。なんとなくレット・ミラーのソロでやってるような音楽と比べることができるかも。もっとこっちの方がずっとほんわかしてて、カラフルだけども。 これは凡そのオルタナカントリー勢を通して言えることだけども、カントリーもこういう風に料理をされると、こんなに聴き心地の良いアメリカンロックに変身してしまうっていう。またこのアルバムでは、カントリーから発せられる、のほほんと、あっけらかんとしたテイストがものすごく気持ち良くて。ちょっとした切ないことや悲しいことも軽く吹き飛ばして、途端に場面を明るくしてしまう、そんなカントリーミュージックが持つ空気が好きになってしまいます。加えて、ビーチボーイズのようなハーモニーとか、緩やかで開放的なポップメロディが満遍なく散りばめられてるから、ぐぐっとまた格段に親しみやすいものになってて、その辺がこのアルバムの大きな長所。 |
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崩壊こそ完璧に繋がる出発点。
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- 2007/06/25(Mon) -
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![]() New Magnetic Wonder - The Apples In Stereo オブ・モントリオールなどが参加するアメリカ・コロラド州デンバーの宅録ポップ集団、エレファント6の一角を担う5人組バンドの6作目。前作から4年半ぶり。 前作は目の覚めるの様な全編ガレージロックアルバムでファンを大きく驚かせたりもしたが、今回は以前のようなドリーミーで超ポップな感覚を取り戻し、いつも通りのとっても素敵な作風に戻っている。24曲も1枚に収録されているが、どれも簡潔な仕上がりになっていて、ぱっぱと次の曲に流れていく風になっているとこは相変わらず。 バンドも5作目まで来て、もっとバンドが開放的になることを求め、単にああいうガレージロックで突き抜けたかった感が作品の中に溢れていたのは理解していたが、今回の作品を聴いて、リスナーとしてはやっぱりアップルズはこうでなくては!っと思ったのは言うまでもない。かといってギターロックな部分を全く引き継いでないわけでもなく、アップルズらしいかわいくポップな装飾を施す面も持ちながら、やっぱりばっちりギターを弾いて、ロックバンドもやりたいっていうロック好きな面もきちっと表れてて、その辺のバランスがとても微笑ましかった。 ![]() In The Ruin For The Perfect - The Broken Beats 「時代はフレーミング・リップスを超える才能を待っていた・・・」という触れ込みの、キム・ムンク率いるデンマークの7人組ポップ集団の3作目。日本デビュー盤。 フレーミング・リップスを超えている、なんて言われると、その策略にまんまと引っかかったように、とっても気になってしまうのだけど(笑)、ふたを開けるとどうだったかというと、そんな比較とは別に素直によく出来た良い作品だったな、というのが感想。ライナーで挙げられているフレーミングリップスやポリフォニック・スプリーというバンドの例えというのも納得だけども、決して1つに片付けることは出来ない作品。 確かに彼らのような「重厚なひねくれポップ」であることには間違いないのだけど、マーキュリー・レブのような怪しい幽玄美的なとこもあるし、ミューズで聴かれるような屈折感があったり、60年代、70年代のロックバンドのようなロックでレトロな感覚が散りばめられたりしてるし、全然一筋縄ではない。それでいて、きちっとぐっと盛り上がるようなキャッチーなメロディもきちんとあったりして、親しみやすさとわかりやすさがあるから、あなどれない。 これは、ライブはきっと楽しいに違いない。リーダートラックになってる「Essentials」とかを聴くと、ポリフォニック・スプリーを観ている時のような祝祭的な喜びを間違いなく得られるような気がする。こういうバンドがデンマークにいるとはねぇ。 |
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ソロでもインディでポップなセンス。
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- 2007/06/22(Fri) -
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![]() Yours To Keep - Albert Hammond Jr. 今年に入って日本に上陸した英国の老舗インディレーベル、ラフトレードによる初の日本盤リリースになったストロークスのギタリスト、アルバート・ハモンドJr.のソロデビュー作。 彼の話をする場合、どうしても横道に逸れてしまうんだけど、ストロークス云々以前に、70年代に大ヒットを飛ばしていたアメリカ人SSWのお父さんの話をどうしてもしてしまいたくなってしまうですよね。彼の楽曲の中で名曲と言えば、有名な彼の代表曲「It Never Rains In Southern California(放題:カリフォルニアの青い空)」もそうですが、やはり「For The Peace Of All Mankind(邦題:落ち葉のコンチェルト)」(前者も後者もこのアルバムに入ってます。)。 この曲、本国では元々シングルのB面曲だったため、その後の本国リリースのベスト盤にも一度として入っていない曲なのですが、そのメロウな楽曲の良さをしっかり認識した日本では当時独断でしっかりA面シングル曲としてリリースしてスマッシュヒットし、日本人間では比較的有名曲。原題と邦題でまるで意味の違うタイトルがついてるわけですけど、あえて原題の意を違う美意識の高いタイトルをつけた日本人のこの楽曲への愛情と評価がひしひし伝わるものであります・・・まぁ、それくらい良い曲なんだな。 で、話は長くなったけど(笑)、その彼の息子さんなる人がね、こうしてストロークスのギタリストとして、ひとつの時代を築いてしまったっていう、驚きの事実があって。特にブリットポップが消沈して以降、ロックが後退気味だった英国では、2000年代に入って突如登場し、爆発的人気を得たストロークスとリバティーンズの影響はとても大きく、その後のロックシーンを決定付けていて、今の英国のバンドバブルの中にいる若いロックバンドたちが口々に前述の2バンドの影響を公言しているという事実がその証明で。年齢的にも、彼らはそのころローティーンだったりするので、必然的にそうなるのでしょう。 ストロークスは現在までに3枚のアルバム作品をリリースしています。しょっぱなから大ヒットを飛ばした彼らは、以降も彼ららしい上昇志向によって、作品を出すごとにテクニック的にもバンド能力的にもその値をみるみる上げ、より完成度の高い作品を作ろうととても意欲的で、その結果もよく表れてて、これからもまたさらに精度を上げていくことになるのだと思います。 そんな中、予期せず、ぽんっと突然リリースされた彼のソロ作。その突然っぷりはそもそもあんまり計画的なリリースではなかったのだと思います。作品自体、そんなにカチっと狙って作られた作風でもなく、曲が溜まって、アルバムがリリースできそうだから出した、とでもいうような。実際、全然そんな気もなく、たまたまそれを聴いたレーベルの人が気に入って、出そうという話になっていった、という話だそうで。 このアルバムを聴いてて、まず思うのは、彼のストロークスに対する貢献の仕方というようなものが見えてきます。やっぱりバンドと同様、ローファイインディロック的なセンスが、同じようにこのソロでも描かれていて、メロディの癖とかもすごくストロークス的だったりする。やっぱり彼はストロークスの人だった。当たり前だけど。 予想外だったのは、想像以上にとってもポップだったこと。もっと渋くて、独特な趣味を小出しにするのかと思ってた。まさか西海岸のインディポップミュージックのような、カラフルでほのぼのした代物をここで聴けるとは思わなかった。趣味で音楽を作りましたという懐が深く、余裕の感覚がありつつ、全体的にはレトロで、レイドバックした感じで良い感じ。聴いてて、ゆったり楽しめるようなムードが心地良い。特に最近の緊張度の高いバンド本体の作品に対して、ソロでのこのポップでリラックスした、聴き心地の良いムードは、ストロークスリスナー的にも良い意味での小休止的な感じを与えてくれる。ストロークス的な小気味の良いインディロック感覚を楽しみつつ、決して次のストロークス作品への布石とは考えにくい、また別の気負いのないムードをかもし出してるのが良いかも。 また彼の友人であるというショーン・レノンやベン・クウェラー、ファウンテンズ・オブ・ウェインのギタリストのジョディ・ポーターなどの実績のあるポップミュージシャンたちがこの作品に参加してるっていうのが非常においしい。 |
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余裕のある音の流れとカラフルな色彩模様。
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- 2007/06/16(Sat) -
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![]() Say No! To Being Cool, Say Yes To Being Happy - Soft Lights アメリカ西海岸・サンディエゴの4人組バンドのデビュー作。 このバンド・・・もうとっくに忘れ去られたと思いますが、2年前に取り上げたことのあるロン・ファンテンベリーのソロユニット、インクレディブル・ローゼス・リロイが、このソフト・ライツという名のバンドで帰ってきたっていうことなんですね。 ロンは日本のコーネリアスなどに強い影響を受けて、録音機材を買い、自分でコツコツと音楽を作り上げてきた人なのですが、前からバンドを組みたがっていて、ついに念願かなって、このバンドを結成したのです。バンド名はソロ時代の作品「Becomes The Soft Lightes」から取ったもの。 ソロにあった音楽世界観をわりとそのまま引き継いで、フォークやギターポップ、それにエレクトロポップを掛け合わせたような音楽をやってます。生楽器の割合も多くなり、一部バンドならではのパワーポップっぽいこともやっていることもあって、ソロに比べると、もっとバンド音楽っぽいことをやっている、という印象かな。そのバンドっぽいまとまりは、もしかしたらソロよりもっと聴きやすくなってると感じるかも。 あのソロ作品のエレクトリックでフォーキーな、優しく柔らかく包み込むような世界観がほんとに素敵だったんですけど、このアルバムでもその良さが十分に伝わってくるような、とってもゆったりしたアルバム。 改めて、この人の音楽を描くセンスは素敵だな、と思いつつ、聴きながら引き込まれていってしまいます。この人って、装飾で音楽の色彩感を魅せていくタイプの人だと思うんだけど、決して押し付けがましく、音楽のベタ塗りな感じにはせず、いつも七、八分目の涼しい感じで、一個一個の音の響きを大切にしながら心地良いムードを生み出してるんですよね。だから、聴いてる方もお腹いっぱいにならずに、気持ちに余裕を作りながら、リラックスして聴けるっていう。またポップでカラフルだから、居心地も良い。しかも、11曲34分という親切さ。 ちょっと時間の空いた時にゆっくり、ゆったり聴きたい音楽。 現在、あのオーストラリアのバンドのウルフマザーと一緒にアメリカを回っているという彼らのツアースケジュールを見て、笑ってしまった。これって、どういう組み合わせ?(笑) |
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今時のバンド活動。
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- 2007/06/13(Wed) -
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![]() Defferent Light - Sherwood カリフォルニアの4人組ロックバンドの2枚目。 カリフォルニアの州立大学に通っていたメンバーが集まって、2002年にバンドを結成。しばらくすると、複数のレーベルに興味を持たれ、バンドはミリティア・グループ内にあるSidecho Records(・・・読み方がわからない。/苦笑)と契約。そこからデビューアルバムとなる「Sing, But Keep Going」を2005年にリリース。アルバムは2万枚以上売れて、スマッシュヒット。またその翌年には、AbsolutePunk.netで無料ダウンロードEPをリリースし、3万回のダウンロードを記録したという。 ワープド・ツアーへの参加など大々的なライブ展開を繰り広げながらも、バンドはメジャーレーベル、インタースコープ・レコーズ配給によって立ち上げられたマイスペース・レコーズ(あのSNSのマイスペースね。)と契約。前出の無料ダウンロードEPに新たに2曲がミックスされたSummer EPとして2006年秋にリリース。これは次のアルバムの一部をファンに知らせる編集盤的な役割のものだった。夏のツアー後、メキシコでソングライティングをし、サンフランシスコでレコーディング終えた彼らは、今年の春にこの2作目をリリースした。 ということで、前述のとおり、特にこの作品をリリースするまでの、ファンを常に引き付ける今時のユニークなリリーススタイルが印象的で、しかもマイスペースが立ち上げたレーベルと契約してしまうとこなんかはとても今を象徴するバンドだなぁ、という感じなのですが。そして、ワープド・ツアーへの参加だったり、とにかく全米中のライブべニューをできるだけ数多く回ったりするタフな姿勢だったり。 まぁ・・・自慢の彼らのマイスペースのページを見ても、オンライン上でのバンドからの提供の多さだったり、ファンとバンドの密接度の高く、ファンを大事にしてるという想いの詰まってる作りにしてる(驚異的なのは100万人に届きそうな勢いのフレンドリスト。)のが、彼らバンドのあり方と活動姿勢をよく表してる気がします。 音楽自体は、ばっさり言ってしまえば、いわゆるジミー・イート・ワールドや今は無きゲット・アップ・キッズ以降の、今アメリカで流行ってるメロディックでポップなエモロックで、その流れを継いだもの。そして、個人的にはビーチボーイズなどから端を発するカリフォルニアのバンドならではの開放的なニュアンスと、音やボーカルのハーモニーがそれを匂わせてるとこがすごくポイントで、ファーストアルバムもその辺、結構好んで聴いてました。 で、この2枚目なんですけど、聴いた印象、随分垢抜けたな、と(笑)。前作からの流れはそんなに大きくは変わらないのですが、前作はもっと素朴で、ローカルバンド的な匂いが随分あったので、その辺の部分が今回でがらっと洗練されたものになっていて、少し驚き。それが少し化けた印象にもなっている。 でも、やっぱその分、ソングライティングは明らかに向上してて、全体的な聴き心地が増してるのが良い感じ。これでもっと良い意味で大衆受け自体良くなるだろうし・・・そこは事実上メジャー上がりして、しっかり実績のあるプロデューサー(グー・グー・ドールズやテイキング・バック・サンデー、アタリスなど。)が付いて、もっと上を目指したということで出来上がった、ごく当たり前の結果なのでしょう、ということで。 初夏のような清清しさが感じられる爽やかなメロディ主体の鍵盤付エモロックで、ポジティブなムードを保ちつつ、適度に無理なく弾けていく感じが今の季節にはとても合ってる気がします。少し気分を変えて、スカッとしようかな?と思っているメロディ派な人には、このアルバムは気分良く流れるでしょう。 この間、大絶賛だったメイレイのデビュー作はやっと8月に日本盤が出るそうだけど、このバンドのアルバムもまだ日本盤が出ないのはちょっと悲しい。 |
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浄化される。
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- 2007/06/10(Sun) -
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![]() A plea en Vendredi - Tamas Wells オーストラリア・メルボルンのSSW・・・と言いたいとこだけど、個人名にあらず、これはバンド名なんだ、という禅問答のような投げかけ(?)の4人組2作目・・・でも、ぶっちゃけ、タマス・ウェルズさんという方が特に中心になってやってらっしゃいます(笑)。 去年の秋にたまたまCD屋さんの試聴で購入したものなんですが、いつか絶対書こうと思いながらスルーされ、最近、めでたく初来日公演が行われるというニュースを目にして、ああ、そういえば、とかなりうっかりで今さらなタイミングなんですけども(苦笑)。 2000年にバンドを結成し、2002年の自主制作のシングルが地元紙に認められ、そして地元のレーベルと契約。2004年に同郷バンドのアート・オブ・ファイティングを手がけたティム・ウィッテンのプロデュースにより、ファーストアルバムがリリースされている(日本でも、このアルバムは来月にリリースされることになった。)。 また、彼はミュージシャンとして以外にも、NGOでお医者さんとして働く奥様とともに、ミャンマーでエイズ関連の地域保健活動に参加し、そこで働いているのだそうだ。そして、この2作目となる作品はミャンマーでの地域活動する一方で、作曲し、デモ録りして、その後でオーストラリアに戻った時にレコーディングしたものだそう。 で、そのような環境下の人が音楽でどういう音を鳴らすのか、全く見当もつかないのですけど、これが聴いて、あまりに素晴らしくて、買ってきてしまった、という一品で。 とにかくシンプルな音楽。アコースティックギターを爪弾き、個性的なピアノの鍵盤の音がそれをさらに美しく色付けし、そして歌を歌うのみ。打楽器等の音は一切入っていない。すべて2、3分の曲だけでアルバムは構成され、11曲で33分とかなりあっさり。ほんとに楽曲のシンプルさと1つ1つの音への想いが前面に来ている感じで。 しかし、この33分間流れる素朴な音楽の伝わりようといったら!ベタな言い方をすれば、この抱きしめたくなるような切ない調べを聴いてて、ものすごく癒されるっていう類のものなんだけど、なんて言うのか・・・癒されるというのを最早通り越して、気持ちが浄化されていく感じ、とでもいうか。このアルバムを聴いた後はなんだか妙にボーっとしてしまうし、普段にはない何か不思議な感覚が宿っていくような。とにかく、この音楽のスケッチのセンスといい、それほど多くを語らずとも完成されてしまうメロディのセンスといい、なんだかよくわかんないけど、この説得力はかなりのもの。 この説得力はどうして生まれるのか。それを言葉から探ろうとするものの、作品タイトルは英語とフランス語のコンボだし、歌詞は抽象的なものにしてあって、SSW的に自分の内面をクリアに言及したものはないし、またライナーノーツに書いてあることほど、ミュージシャンであること以外のことが強く反映されたものだとも直接的には言いがたい感じで、その辺をあまり突っ込むことはできない。ただ聴いた自分が言えることがあるとすれば、ものすごく陳腐な言い方なんだけど(苦笑)、きっと彼には何か特有の魔法があるんだと思う。その魔法とは、どの影響で、どうして、どのように生まれて出来上がるのか、がとても気になるとこではあるんだけど。 メディアには「ニック・ドレイク meets シガー・ロス」と評価されているらしいですが、エリオット・スミスとかジェイムス・イハのソロアルバムとかのような、シンプルに美しく紡いだような作品とも肩を並べられる作品なんじゃないかと思います。この先も楽しみですね。 |
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憎しみを知る。
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- 2007/06/07(Thu) -
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![]() Hate - The Delgados ほんとは今年に入って購入したBBC(英国放送協会)音源をまとめた2枚組のアルバムを取り上げようと思ったのですが、それを聴きながら、実はまだ取り上げたことのなかったこのアルバムを取り上げてみようかなぁ、思ったということで。 スコットランド・グラスゴーの男女ツインボーカルバンド、デルガドズの2002年リリースされた4作目。 結成は94年。この不思議なバンド名は88年にツール・ド・フランスを制したペドロ・デルガド選手から取ったという。デビューアルバムこそとってもパンクなギターバンドだったものの、徐々にその荒さは抜けていき、3作目の「The Great Eastern」でプロデューサーのデイブ・フリッドマンと組むことによって、ストリングスの導入で、彼らの中にあった美しさがぐっと持ち上がり、完成度の高いものに。さらに、デイブと再び組んだ4作目「Hate」では3作目の延長で、さらにその緻密さを増し、彼らの代表作となるものを生み出した。5作目の「Universal Audio」では、前作でいったん行き着いた大仰なサウンドから打って変わって、無駄を削ぎ落としたシンプルなサウンドに戻り、曲調もバンド史上最もポップなものに変化し、また新たな方向に歩みだす。しかし2005年、バンド結成以来、10年以上も変わらぬメンバーでやってきた彼らは、ベーシストの脱退を機に、バンドを解散。 このバンドは非常にグラスゴーのインディバンドらしいDIY精神を発揮したバンドで、レーベル契約に関して1つ取っても、あえて伝統的な方法でのレーベルと契約することに依存するのを避け、デビューシングルからバンド所有のレーベルの「ケミカル・アンダーグラウンド」を立ち上げ、そこから全てをリリースするというスタンスをずっと取っていた。また、そのレーベルは自身のバンドのみならず、後にモグワイやアラブ・ストラップのような有能な地元バンドを輩出したという実績も作り上げてしまうことになる。バンド解散後も、バンドメンバーが引き続き、このバンド所有のレーベルを運営し続けている。 バンドの代表作として認められるこの作品は、いわゆるデイブ・フリッドマンのプロデュース作品の中でも、自身のバンドであるマーキュリー・レブの「All Is Dream」やフレーミング・リップスの「The Soft Bulletin」らと肩を並べるほどの傑作として挙げられる作品で、ほんとに素晴らしい作品なんですね。 大仰なシンセストリングスと深いリバーブサウンドを用いて、美しくも重厚なサイケデリア生み出して、クラシックなムードを保ちつつ、またバンドのサウンドの方は、ドカドカしたインパクトの強いプロダクションにしてて、これぞまさにデイブ・フリッドマンの世界という感じでして。特にこのバンドは、男性ボーカルだけでなく、女性ボーカルも交わるツインボーカルですから、そのアンサンブルによって、とんでもなく音楽の美しさが引き立って、圧巻の世界を生み出してるっていうのが、もう聴いててため息。この作品で1つの頂点を極めた感があります。 作品の内容自体は、アメリカが掲げる愛と自由の象徴に憎しみの感情が突き刺さったことで衝撃的だった「9・11」直後の作品ということもあってか、人間が誰しも持つはずの「憎しみ」の感情を強く意識した非常に重苦しい題材を扱っていて、今やゴマンと「愛」について歌われる音楽が溢れ返る中で、あえてそれとは一律相反の負の感情、またそれによって生まれる事象について避けることなく認識し、それを真正面から歌うという、とても興味深いものになっている。 作品から届けられる「Hate is everywhere look inside your heart and You will find it there.」などを始めとする内容は、誰も声を大にしなかった真実でありながら、聴く者にとってはショッキングで、心底印象的なメッセージだ。 |
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♪サクサクを観てたら〜。
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- 2007/06/03(Sun) -
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*普段全然ピザなんて食べやしないんですけど、ある時、ふとすごくピザを食べたくなったんですよ、なぜか。で、どうやったら家ですぐピザを食べられるかって考えたら、もう宅配ピザくらいしかないわけじゃないですか。どっかのイタリア人みたいに、家にピザを焼く釜があるわけじゃないし。
大体そうすると、ほら、新聞の折込とかで挟んであった宅配ピザのチラシなんかが、家のね、電話の付近かなんかの場所に取ってあったりして、それをもって、ピザ屋さんに電話して、「お願いします〜。」って感じで頼むという段取りがあって。 ところがうちはピザの出前なんて取ったのは、もう記憶なんかないくらい昔だったりするわけで、そんなチラシを必要としてないんだからすぐ見つかるわけもなくて、いっくら探してもあるわけないわけで。 まぁ、しょうがないんで、文明の進歩にあやかり、インターネットでさくさく検索して、うちの周辺にある宅配してくれそうなピザ屋さんを見つけ出して、そこに電話しちゃおうと思って。 そしたら、今ってすごいんですね。全然知らなかったんですけど、電話しなくても、インターネットのみで注文できちゃうんですよ。知ってる人に言わせれば、当たり前の話なのかもしれないけどねぇ。 で、注文の送信をするじゃないですか。すると、例によって30分以内で届ける、と宣言するわけです。ほんとかよ!?と。こんな実体の伴わない注文方法で、そんな使命をもって、ほんとにピザを届けてくるのかよ、と。こっちも注文した本人っちゃ本人なんだけど、そこにピザ屋はあって、僕の頼みをすぐ聞いてくれるのか?って、若干不安に駆られるも、待つこと20分・・・・。 ぴんぽーん!って、ほんとに来たよ!ほんとに30分以内どころか、20分でピザを持ってやってきて、使命を果たそうとする若者が1人、うちの前に立ってるわけなんですよね。しかも、頼んでもないサントリーのウーロン茶の350mlの缶を2本、サービスで手土産に持ってて。今さら今のは冗談でした、とは言えないよな、みたいな(笑) なんかすごい世の中になってるんだなって。 *先日、HMVにふらりと入って、雑誌をレジに持っていったら、そこの店員さんが、「ポイントカードはお持ちですか?」と聞くから、すぐ渡したら、「今度、ポイントカードが代わるんですよ。」と言いなさる。 はぁはぁ、とそれに従って、渡された代わったカードが、例のぺらぺらのトランプカードみたいなのから、きちんとした、あのクレジットカードみたいな板のカードで。しかもゴールドカード。カードでこんな仰々しいゴールドカードなんてもらったことないから、妙になんか努力(?)みたいなものを認められた気がしてね・・・ちょっとその辺の人とは違うぜ!みたいな(笑)。 なんかこれだと、オンライン購入と普通の店頭購入のポイントが一緒になるんだとか。個人的には結構そういうシステムがかなりありがたかったりするんですけどねぇ。ただ、このカードだと、今何ポイントあるのかっていうのを目にすることができないので、今までにあった「あと何ポイントたまることができたら、そのディスカウントで何買おっかなぁ。」みたいな、ドギドキワクワクしたりする感覚はなくなってしまったかな。 *なんとなく世間話で、「オンライン販売で買い物したことある?」という話になり、話し相手の人が「水曜どうでしょう」のDVDとか買ってるっていうので、そこからローカルテレビ番組の話になり、そして、サクサカーとしては「sakusaku(ウィキペディアを参照。)」の話をしないわけにもいかなく(笑)、「水曜どうでしょう」が好きなら、「sakusaku」も観たら結構楽しめるんじゃない?っていう話をして。 そしたら、その次に会った時に、「sakusaku」のDVDを買って観た、との報告が。おいおい、早速真に受けすぎだろ!と思いながらも、その恐るべき行動力の高さを賞賛したわけですが。素晴らしいのは、そのDVDをアマゾンのウィシュリストに入れておきながら、2年もの間、一向に買うそぶりを見せていなかった僕に、それを貸してくれるっていう(笑)。いつか観たいとは思ってたけど、まさかそんな場面が訪れるとは。 DVDを観て、あの時の映像を見返して思うのは、増田ジゴロウ・木村カエラ時代はすごかったな、と。あんなヌルく、カメラの動きも全くない番組なのに、なぜあんなにバラエティの創造性を保てるのか、恐るべき番組だって思う。大概、派手なお金のかかってそうなバラエティ番組だと、人の動きとかすごいはずなんだけど、ほとんど誰も微動だにしないでしょ?あの番組。たまにシュールなサブキャラが、カメラの画に入ってくるけども(笑)。だからその辺、言葉のチョイスとか細かいキャラクター設定とかアドリブセンスとかで、ほとんどカバーしちゃってるんですよね。あんなに娯楽のネタに想像力を感じたのは、あんまりないです。あえて力の入った派手な設定にせず、全てはわりと地味なとこから始まって、随時アドリブで全部進行形で作り上げてるとこがいいのかもしれません。しかもそのアドリブの偶然の産物はどんどん発展していくからすごい。 ほんとはね、カエラちゃん時代よりもっとヌルかったあがぎあいちゃん時代のDVDを観たいなぁって思ってるんだけどね、DVDリリースしてくれないかなぁって。 *やばーい!待ちに待ったスリルズの新譜が出るー!楽しみー!・・・もうこれを楽しみにこれからしばらく生きることにしよう。 |
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