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メロディの天使が舞い降りるグラスゴーの心優しき少年たち。
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- 2006/04/26(Wed) -
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特に、このメランコリックで癖になるメロディを持つ、彼らの91年の代表曲「The concept」以降、メロディの美しさでは世界一を誇るグループであり、個人的にもマイベストバンドの1つであるティーンエイジ・ファンクラブ。 出てきた当初は、ポップでメロディックな歌を歌いながらも、歪みの利いた轟音ギターやフィードバックノイズ音を多用していたため、「ダイナソーJr.への英国からの回答」と謳われていたこともあった彼ら。後にオアシスなどを世界的スターにするクリエーションレーベルに移籍してから、それが益々評判になり、知名度を上げていくことになります。 そして、95年の4作目「Grand Prix」以降の彼らは、元々あったソングライティング重視の志向をさらに強く押し進めていくことにより、それまであったギターのノイズは次第に薄れ、素朴さを増し、ソフトロック化へと進んでいくという結果になるわけですが。その中で「Sparky's dream」、「Neil Jung」や「Ain't that enough」、「I don't want control of you」などといった、神がかり的な凄まじい名曲を何曲も生み出し、初期の衝撃以上の感動をリスナーに与えました。 「果たして時代に流されないような良質な楽曲とは何なのか?」という疑問の答えの1つを、彼らの曲で証明してくれているのです。彼らの曲の中には、特に時代の流れを読んだものやスリリングで派手なことは何もないと思うし、プレーヤーとしてもそれほど卓越したものを持ってるわけではないのですが、そうでなくても、「つまるところ、良い曲を書けば、世間にはきちんと認められる。」という極めてシンプルなことを、マイペースにも地でやってのけ、それでしかもきちんと結果がそれなり出てて、根強い支持もちゃんとされている、っていうのは、もう、さすが、っていうか、仮にひっくり返るような大きなヒットを生まなくても、これ以上にミュージシャンとして優れていることはないって感じで。これは驚異的なことです。こんな大きく浮き沈みのある業界の中で、安定した体制を保てるっていうことは、まさにミュージシャンの「理想図」なんですよね。 しかも、こんな長いキャリアで、ロックバンドにありがちな、バンド内のいざこざもほとんど聞かないから、そういう感じでバンドが潰れていくようなこともこれからもなさそうだし。バンドをやっていれば、誰しも苦労は多いと思うけど、彼らの場合は、自らTFCに区切りをつけたくなったり、よっぽどの外的要因がなければ、このままずっと変わらないスタンスでやっていきそう。どっかでは「いつかは解散する日が来ると思うけどね。」とは言っていたけども。 彼らの特質として挙げられるのは、3人のソングライターがそれぞれ曲を書き、自分の書いた曲は自分で歌うということ(アルバムの楽曲収録数もそれぞれ平等。)。それから、あくまでグラスゴーを拠点にした活動であって、その地元意識とインディロック精神がバンドのベースで、それはバンドが始まって以来、不変であること・・・・極めてスコットランド・グラスゴーのバンドらしいバンドなんですよね。音楽から聞こえてくる感じもそんな感じだし。 http://www.youtube.com/results?search=teenage+fanclub&search_type=search_videos |
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聴け世界最強ロックバンド伝説。
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- 2006/04/18(Tue) -
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95年に出されたワイルドハーツのセカンドフルレンスアルバム「P.H.U.Q」からのファーストリーダートラック。当時の彼らの破天荒っぷりや誰にも束縛を受けない我の道をいく姿は凄まじいものがあって、毎度ニュースの山を築き、良くも悪くも注目を受けるようなバンドでした。そんなだから、当然契約していたレコード会社イーストウェストUKとの軋轢も凄まじくて、上手くいくわけもなく、彼らのイライラの末、彼らがいきなり取った行動が、会社の承諾なしの渡米。彼らはニューヨークにいる間、このPV撮りを決行。しかも機材をトレーラーに載せ、街中を移動しながら、その上でゲリラ的に演奏し、それを撮影するという、彼ららしい奇想天外なアイディア。英国内では、バンドが失踪した!という騒ぎに一時的になったものの、まもなく事実が発覚。その後に出されたシングルがチャートインすると、断固として英国になんて帰らないと言い張ってたバンドは、即行英国に戻って、英国の有名な歌番組「Top Of The Pops」に出演、渡米していると思っていた周囲の度肝を抜いたっていう、とんでもないお騒がせくんたちでした(苦笑)。・・・その手の話、数知れず。 the WiLDHEARTS in SUMMER SONIC 2002 I WANNA GO WHERE THE PEOPLE GO VANILLA RADIO SUCKERPUNCH STOMMY IN THE NORTH, CARMA IN THE SOUTH CAFFEINE BOMB CAPRICE 彼らの最大の長点は、曲の至るとこにある刺激的な「フック」。曲のメロディのポップさや、曲展開やヒネりとかもそうなんだけど、あらゆる場所に「フック」を大量に仕込んでるとこが、人の気を引き、そのうちリピートしまくるようになり、そこから離れられなくなるという現象を生んでしまいます。もっと言ってしまえば、それは悦楽的な感じですらあるかもしれない。そして、その多くの刺激物にこのアップリフティングな雰囲気、DIY的だったり、対外的コンチクショー系だったりする歌などが全て合わさった時、人々の興奮を簡単に引き起こして、持続させてしまう。彼らの熱狂的でヤミツキなファンが少なくないのは、そこら辺が要因だと思う。 この2002年のサマソニの時は、空いていた後ろのブロックからステージを大きく眺め、立って彼らが出てくるのを待っていたら、白人のおねーさんがやってきて、「次に出るバンドは何て言うバンド?」と聞いてきて、それに答えると、「ああ、そう。・・・あ、これ食べる?」と言われ、みんなでそのスナック食べて、それからのんびり観てたっていう印象が強いです。背の高くて、サングラスがやっぱり様になってしまう、クールな美人さんでしたな、彼女。 |
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Stop Press!!
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- 2006/04/13(Thu) -
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なんか気づいたら、アルバム感想に追われてますが。それ以外やってない、みたいな(笑)。もうたまっちゃってね。そのままにしておくのも、何だかもったいないような気もするので、必死に書いてます。若干、リアルタイム感がないのが難点ですが。
で、まぁ、ちょっと久々にリアルタイム感を出そうと思いまして。 サマーソニックの追加バンドがありまして、シークレット・マシーンズというテキサス出身、現在ニューヨークをベースに活動してる3人組バンドが出演決定になりました。 最近、このバンドのセカンドとなる新譜「Ten Silver Drops」が素晴らしいんですよ。目の覚めるような作品の出来です。日本盤はまだ出る様子がありません。ちょっとレコード会社にでも電話して、コラー!って説教してあげたい気分になる出来です(おいおい)。 彼らのオフィシャルサイトのトップページ最下部のプレーヤーで、今回のアルバム、それから前作のファーストを全曲フル試聴できます。彼らの美しくもスペーシーな世界を存分に味わっていただきたいと思います。きっとずっとループしたくなります。 順番待ちの感想文はいつになるのか・・・また後日。 |
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ほろ苦さ滲む優しいチェンバーポップ。
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- 2006/04/08(Sat) -
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![]() Howie Beck(Ecard) - Howie beck (Myspace) カナダ・トロント出身の宅録アーティストによる、セルフタイトルを冠した3作目。基本的に作詞作曲からアルバムプロデュースまで何から何まで全部ハウィー自身がやってるようなのですが、今回はゲストミュージシャンとして、以前にもここで取り上げたナダ・サーフのマシュー・コーズ、かつては英国のパワーポップバンド、スナッグ(!)のベーシストで、今や英国の吟遊詩人と化しているらしいエド・ハーコート、カナダの不定形集団ソーシャル・ブロークン・シーンや個人的に大好きなアコースティックデュオのキング・オブ・コンビニエンスのアルバムにもゲスト参加し、昨年には米大手のインタースコープと契約し、日本盤も出たという女性SSW、レスリー・フィーストが参加しているそうです。(ストリング・アレンジメントに、向こうでロンセクの前座で観たサラ・スリーンの名前があるのも何気に見逃せないんだけど。) ハウィーのデビューは、97年にリリースした「Pop & Crush」という作品。彼は子供の頃から宅録技術には腕に磨きをかけていたようで、このデビュー作もその経験を生かし、一連の全ての録音作業を彼一人でやって作品を完成させ、さらには自分でレーベルまで立ち上げて、地元で自分のアルバムを売っていたのだそう。 99年にリリースした2作目「Hollow」では、その内容が徐々に認められ始め、英国のインディレーベル、Easy!Tigerがハウィーとライセンス契約。英国を始め、日本などでも彼の作品が流通していくようになります。 そして、ハウィーも英国まで足を運んで、ライブツアーをやり、その反響を得つつも、その勢いでアメリカにプロモーションツアーもやろうとしたところで、2001年9月11日の米同時多発テロが起こり、その影響でそのプロモーション企画が消滅。さらにその勢いに大きな歯止めをかけるように、海外への足がかりを作ってくれたEasy!Tigerのレーベル主が自殺・・・そうした悪いことが突然重なり、ハウィーは失意の中、地道に進んできた駒を大きく戻されてしまう結果となってしまいます。 しかしながら、そこで自分の意思が折れることもなく、引き続き地元でミュージシャン活動を行い、同じ街にいるミュージシャン仲間たちの作品にも積極的にゲスト参加、そして自分の作品の制作も少しずつ進めていき、カナダのインディレーベル、True Northからこの作品をリリースさせます。本国でのリリースから遅れること半年、前作時に輸入盤で反響を呼んでいた日本でも、このアルバムが日本デビュー盤としてリリースされました。 アコースティックギターの、親しみやすくも美しい調べに乗りながら、幾分囁くように歌うのがすごく印象的で、しみじみとしながらも聴き手の心を潤していきます。この感じ、きっとリスナーなら今は亡きエリオット・スミスを思い起こすはず。 ただ、エリオットにはどこか寂しげで、孤独で、個の中での葛藤や苦しみなどを、特にメジャー期では後期ビートルズライクな親しみやすい曲調などで、絹糸で綺麗に織り上げるかのように、美しく歌い綴ってる感じだったと思うんだけど、ハウィーの場合は、エリオットと若干似たような感覚で、ウィスパーな歌声で聴き馴染みの良い曲を歌うんですけど、物悲しい感じも苦味も特に痛々しいほどではなく、ほろ苦い感じで止まっていて、それに加えてスウィートな雰囲気がさらに印象的な感じがこの人の良いバランスで、聴き手にもそれは好印象を与えてる感じかな、と。 また、あるとこでは、60's的な素晴らしいポップセンスを披露してるパーニス・ブラザーズとも比較されてるそうですけど、そうした輝かしいメロディセンスや、相手にきちっと届いていくように音が綺麗に響いてる感じのサウンドプロダクションは彼にとって、確実に大きな好材料になってます。 物憂げでエリオット的なシンプルな弾き語りのみならず、絶妙に鳴り響くホーンやハーモニカに鉄琴、メロウに鳴り響くペダルスティールギター、そして素敵に曲背景を演出するストリングスがそれぞれの楽曲内で装飾され、楽曲自体の方も、特徴的なリズム感のあるボッサソングやバンジョーを配したカントリーソングといった変化球もあり、宅録出身の彼らしい多彩なアレンジや幅の広さが、アルバムを魅力的に仕上げてます。 とにかく聴き心地抜群、派手ではないにしろ、ほんとに良い曲ばっかりだし、こりゃーまいったなー、良いシンガー・ソングライターに出会っちゃったなぁ、とちょっと想定外の収穫に大満足です。ポイントカードのディスカウントで、タダで買った(貰った?)のはここだけの秘密ですが(笑)。 |
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きっとどこかで光は降り注いでる。
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- 2006/04/05(Wed) -
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![]() Live At Town Hall - Eels With Strings (Myapace) 昨年の個人的ベストアルバムだったイールズの2枚組作品は、味わい深く、胸に染み込むような、非常に印象的な作品でした。そして、その作品を中心にやっていたライブツアーの一幕、去年の6月30日のニューヨーク公演の模様を収録した作品がこれ。 このライブアルバム、普通のライブアルバムとはちょっと違ってて、バックで演奏してるのが、いわゆるエレクトリックなロックバンドではなく、ヴァイオリンや、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏でして、そこにアコースティックギターでの弾き語りを中心にしながら、ピアノやパンプオルガン、メロディカ、チェレスタのような鍵盤楽器、ラップスティールギターのような味わい深い楽器を加え、非常に情緒のある楽器編成での演奏になっているんですね。Eことマーク・オリヴァー・エヴェレットが以前からこういう変わった編成のライブをやってみたかったのだそうですが。 またさらに派手さのない、とても内省的なニュアンスの強い音楽へとライブでは変化していったのですが、より印象的で味わい深いものになっているのがほんと素晴らしくて、オリジナルアルバムに勝るとも劣らない素晴らしいライブアルバムとなっております。基本的にライブアルバムって、より直でリアルだし、興奮も2割増って感じで、好きなんですが、こういう感じの感動を味わったのは初めてです。 残酷で悲痛な歌も、ヒネリの利いたシュールな歌も、Eの温かくもしわがれた歌声で、優しく温かい雰囲気を作り出し、一筋の光をどこかで見出そうとする、というとこに深い感動があって、ライブアルバムではオリジナルアルバム以上にそれが顕著で、ライブだけによりリアルで、自分の中に染み渡っていくようになってるとこが、もうなんて言ったらいいか・・・。 いやー、ほんとに良い歌を歌いますよ、この人は。なかなかいないと思います。こんなに深い感銘を与えてくれる素晴らしいライブはどこかで是非、生で観たいですねぇ。このライブCDと一緒に発売されているDVDの方も観てみたいです。 |
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